『鬼滅の刃』漫画第14巻あらすじ 無一郎の記憶が戻る、蜜璃のお見合い破談…
吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃』第14巻(ジャンプコミックス/集英社)のあらすじとみどころを紹介。上弦の鬼、玉壺と半天狗に刀鍛冶の里が襲われました。恋柱・甘露寺蜜璃と霞柱・時透無一郎、そして炭治郎と禰豆子・不死川玄弥が応戦。戦いのなかで、無一郎、蜜璃は過去を思い出します。
『鬼滅の刃』第14巻について
書名 | 『鬼滅の刃』14「無一郎の無」 |
著者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
発売日 | 2019年1月4日 |
発行日 | 2019年1月9日 |
価格 | 440円+税(484円) |
発行所 | 株式会社集英社(ジャンプコミックス) |
ISBN-10 | 4088816951 |
ISBN-13 | 978-4088816951 |
『鬼滅の刃』第14巻の表紙・裏表紙
『鬼滅の刃』第14巻の表紙には、ムチのような日輪刀を手にした恋柱・甘露寺蜜璃が飛び跳ねるような姿が描かれています。
感情ごとに分裂していた鬼・半天狗の本体以外が合体し、炭治郎を襲う! 半天狗から「弱き者」をいたぶると言われ、苦戦中の炭治郎は憤慨し!? 一方、霞柱の時透は過去の記憶を取り戻し、玉壺と対峙する。すると時透に変化が?
『鬼滅の刃』第14巻のサブタイトル
- 第116話「極悪人」
- 第117話「刀鍛冶」
- 第118話「無一郎の無」
- 第119話「よみがえる」
- 第120話「悪口合戦」
- 第121話「異常事態」
- 第122話「それは一時的な興奮状態」
- 第123話「甘露寺蜜璃の走馬灯」
- 第124話「いい加減にしろ バカタレ」
『鬼滅の刃』第14巻の主な登場キャラクター
竈門炭治郎、竈門禰豆子、甘露寺蜜璃、時透無一郎、不死川玄弥、鋼鐵塚蛍、鉄穴森鋼蔵、小鉄、半天狗、玉壺
『鬼滅の刃』第14巻のあらすじ
刀鍛治の里を襲う上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)と戦う、炭治郎、禰豆子、不死川玄弥。4体に分裂していた半天狗でしたが、分身のうちの1体、積怒(せきど)が他の3体を吸収。子供のような見た目の鬼に変化します。
霞柱・時透無一郎は上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)と単身戦うことに。玉壺は炭治郎の刀鍛治・鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)を襲いますが、刀を研ぐ手は止まりません。無一郎は玉壺の血鬼術で水のかたまりにとらえられ、呼吸が使えず消耗します。しかし、少年・小鉄が水鉢に息を吹き込んだことで脱出。命がけで自分を救おうとした小鉄の姿を見て、無一郎は双子の兄・有一郎と暮らした、過去の記憶を取り戻します。無一郎の顔には痣(あざ)が発現。記憶が戻ったことでさらに能力があがり、無一郎は玉壺を撃破します。
半天狗に苦戦する炭治郎のもとに、恋柱・甘露寺蜜璃が駆けつけます。しかし、一瞬の判断ミスで気絶。その時、蜜璃はお見合いが破談になったこと、自分を偽っていた過去を思い出します。気を失っていた蜜璃を、半天狗の攻撃から庇った炭治郎たち。自分を受け入れてくれる仲間に励まされた蜜璃は、「覚悟しなさいよ本気を出すから」と宣言します。蜜璃が子供の姿の半天狗を足止めしている間、炭治郎たちは本体を探します。逃げ続ける半天狗に炭治郎は「責任から逃げるなアア」と叫び、鬼喰いで力を得た玄弥が大木を投げつけます。
『鬼滅の刃』第14巻のみどころ
霞柱・時透無一郎の過去
玉壺との戦いのなかで、失われていた無一郎の記憶が戻ります。初登場の「柱合裁判」でも、ぼんやりした様子だった無一郎。炭治郎と禰豆子の処遇について、ほかの柱たちが厳罰を求めるのに対して、無一郎はすぐに忘れるのでどちらでもいい、と無関心でした。剣技に関しては剣を持ってたったの2か月で柱に上りつめた天才ですが、人との関わりは得意としていません。刀鍛治の里で再会した炭治郎にも、温厚な彼を激怒させるほど傲慢な態度をとっています。
ですが、無一郎にも笑顔で暮らしていた日々がありました。肺炎になった母、母のために嵐のなか薬を探しに行き命を落とした父。両親を立て続けに失い、無一郎は双子の兄・有一郎(ゆういちろう)とふたり残されました。有一郎は母を助けようとして亡くなった父を「馬鹿の極み」と言い、無一郎に厳しい言葉をぶつけ続けます。
「無一郎の無は”無能”の”無”」
そんな双子のもとに、産屋敷あまねが訪れます。無一郎兄弟は、最初に呼吸を編み出した剣士の子孫でした。あまねはふたりを鬼殺隊に誘いますが、有一郎は邪険に断ります。
そしてある夜、鬼が有一郎を襲いました。無一郎は激怒して鬼を倒します。有一郎は無一郎を守るために精一杯で、厳しい態度を取っていたのです。「無一郎の無は”無限”の”無”なんだ」と言い残し、兄は命を落としました。
鬼との戦いで瀕死の重傷を負った無一郎はあまねに救われ、鬼殺隊に入ることになります。
記憶を取り戻した無一郎は、これまで以上の能力を発揮。玉壺討伐後は、体に毒が回った状態ながら「気分がいい」と口にするほどです。
恋柱・甘露寺蜜璃の過去
単行本第14巻では、蜜璃の過去も語られます。半天狗から、常人であれば即死しているであろう威力の攻撃を受けた蜜璃は走馬灯を見ます。蜜璃には、普通の人より8倍筋力がある特殊体質やピンクと緑色という髪の色のため、お見合いが破談になってしまった過去がありました。髪を黒く染めて食欲を我慢し、”普通”のふりをして求婚を受けたのですが、ありのままの自分でないことに「こんなのおかしいよ」と思い悩みます。
ですが、お館様こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)からは、優れた筋力を認められました。鬼殺隊では「女の子でも強くてもいい」と、本来の自分でいられたのです。
気を失っていた間、蜜璃を半天狗の攻撃から守ったのは炭治郎、禰豆子、玄弥でした。受け入れてくれる仲間を守りたいという強い思いが、蜜璃の首元に痣を発現させます。
意外にもイケメンな鋼鐵塚さん
炭治郎の刀を担当する刀鍛治・鋼鐵塚蛍。常にお面をかぶり、日輪刀を傷つけたり失くしたりすれば、炭治郎を殺そうとする勢いで怒り狂う彼の素顔が明らかになります。
からくり人形「縁壱零式(よりいちぜろしき)」から現れた刀を小屋で研ぐ鋼鐵塚を、玉壺が襲います。しかし鋼鐵塚は、体を傷つけられ、片目をつぶされても、驚異的な集中力で刀を研ぐことをやめません。
玉壺に斬られたお面の下から現れた素顔は、太い眉が凛々しい、目鼻立ちのはっきりした顔立ち。37歳で独身の鋼鐵塚さんに、女性ファンが急増しそうです。
『鬼滅の刃』第14巻はどこまでアニメ化された?
『鬼滅の刃』第14巻のストーリーは、2023年4月~6月にかけてTV放送された「刀鍛冶の里編」でアニメ化されました。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(マグミクス編集部)