『鬼滅の刃』漫画第20巻あらすじ 黒死牟と決戦、継国縁壱の過去「お労しや兄上」
吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃』第20巻(ジャンプコミックス/集英社)のあらすじを紹介。上弦の壱・黒死牟と戦う悲鳴嶼行冥、不死川実弥、時透無一郎、不死川玄弥の4人。黒死牟は戦いのさなか、双子の弟・継国縁壱を思い出します。
- ネタばれ注意
『鬼滅の刃』第20巻について
書名 | 『鬼滅の刃』20「匪石之心が開く道」 |
著者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
発売日 | 2020年5月13日 |
発行日 | 2020年5月6日 |
価格 | 440円+税(484円) |
発行所 | 株式会社集英社(ジャンプコミックス) |
ISBN-10 | 408882282X |
ISBN-13 | 978-4088822822 |
『鬼滅の刃』第20巻の表紙・裏表紙
『鬼滅の刃』第20巻の表紙には、「始まりの呼吸」である「日の呼吸」の使い手、耳飾りを付けた剣士である継国縁壱(つぎくに・よりいち)の姿が描かれています。
上弦の壱と交戦する岩柱・悲鳴嶼と風柱・不死川。激しさを増す戦いの中、二人の柱は痣を出現させ連携して戦うも、驚異的な強さに圧倒され続ける。そして、上弦の壱の一部を取り込み回復する玄弥だが…。激闘の行方は──!?
『鬼滅の刃』第20巻のサブタイトル
- 第170話「不動の柱」
- 第171話「変ずる」
- 第172話「弱者の可能性」
- 第173話「匪石之心が開く道」
- 第174話「赤い月夜に見た悪夢」
- 第175話「後生畏るべし」
- 第176話「侍」
- 第177話「弟」
- 第178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」
『鬼滅の刃』第20巻の主な登場キャラクター
竈門炭治郎、悲鳴嶼行冥、不死川実弥、時透無一郎、不死川玄弥、鬼舞辻無惨、黒死牟、継国縁壱
『鬼滅の刃』第20巻のあらすじ
黒死牟と対峙する岩柱・悲鳴嶼行冥は痣(あざ)を発現させていました。痣が出た者は例外なく、25歳になる前に死を迎えるという黒死牟。悲鳴嶼ほどの剣士が死ぬことを嘆きますが、悲鳴嶼は「貴様の下らぬ観念を至上のものとして他人に強要するな」と怒ります。さらに痣の出た風柱・不死川実弥が戦闘に加わります。
陰から黒死牟を狙う不死川玄弥は、自分の弱さに葛藤していました。しかし、「一番弱い人が一番可能性を持っているんだよ玄弥」という炭治郎の言葉を思い出します。弱い者が予想外の動きで相手の警戒の壁を破ると、勝利への風向きが変わるというのです。決心した玄弥は、黒死牟の刀の破片を飲み込みます。
玄弥の血鬼術で動きを封じられ、さらに悲鳴嶼の攻撃が迫るさなか、黒死牟は400年前を思い出していました。咆哮する黒死牟の体中から刀が生え、その全てが攻撃。霞柱・時透無一郎は胴体を、玄弥は半身を切断されていました。無一郎は最後にできることを考え、日輪刀の柄を強く握り、刀身を赤く染めます。黒死牟は灼かれるような痛みにひるみ、そこへ玄弥の血鬼術が発動。悲鳴嶼と実弥が黒死牟の頸を叩き落とします。頸を落とされても死なず、再生していく黒死牟は異形のものに姿を変えます。頸を斬られても死なない身体を手に入れた黒死牟でしたが、刀身に写った醜い自分の姿に気付くのです。
『鬼滅の刃』第20巻のみどころ
黒死牟戦
単行本第20巻をまるまる使って描かれる、黒死牟戦と、黒死牟の過去。上弦の壱に対し、悲鳴嶼、実弥、無一郎、玄弥の4人が死力を尽くします。
悲鳴嶼や無一郎は「透き通る世界」で、黒死牟を見ていました。決死の覚悟で間合いを詰め、黒死牟に刀を突き刺す無一郎。悲鳴嶼は己の血の巡りを操作して、黒死牟を撹乱させます。玄弥は黒死牟の刀を喰ってさらに強力な血鬼術を使い、実弥は何度斬られ、出血しても攻撃の手をゆるめません。
黒死牟は異形の姿へと変貌し、さらに凶悪な攻撃を繰り出しますが、4人の総力が追い詰めていきます。
黒死牟の人間時代
戦いのさなか、黒死牟は弟の継国縁壱(つぎくに・よりいち)の最期を思い出します。赤い月の夜、最後に会ってから60数年経つ双子の縁壱は老いさらばえていました。鬼になった黒死牟とは違い、80歳を超えている弟。痣を持つ剣士であった弟は、25歳を超えても生きていました。縁壱は涙を流しながら言います。
「お労しや兄上」
老人となった縁壱は、若い頃と変わらぬ剣技で黒死牟を斬ります。次の一撃で頸を落とされると感じた黒死牟でしたが、縁壱は寿命で事切れていました。
「兄上の夢はこの国で一番強い侍になることですか? 俺も兄上のようになりたいです。俺はこの国で二番目に強い侍になります」
幼い縁壱の姿を思い出した黒死牟は「これが本当に俺の望みだったのか?」と自分に問います。無一郎に刺された部分が崩壊し、さらに悲鳴嶼と実弥の攻撃を受けて刻まれていく黒死牟は、自分の望みに気が付きます。
私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ
そして描かれる、継国兄弟の幼少期、成長してからの再会、そして別離。黒死牟の人間の頃の名前は継国巌勝(つぎくに・みちかつ)。巌勝と縁壱は、不吉とされた双子でした。弟の縁壱は同じ兄弟ながら、不遇な境遇で育ちます。しかし、天から与えられた才能は縁壱のほうが遥かに優れていました。巌勝は縁壱をうらやみ、その執念を鬼舞辻無惨に付け込まれるという不幸を生みます。
『鬼滅の刃』第20巻はどこまでアニメ化された?
『鬼滅の刃』第20巻のストーリーは、TVアニメ「柱稽古編」最終回放送後、劇場3部作の制作が発表されました。
(マグミクス編集部)