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マンガにおける「ドリームチーム」5選 各ジャンル、激論必至!

「ドリームチーム」とは字の通り、あらゆる枠組みを超え、理想のメンバーが集まった夢のようなチームのこと。1992年バルセロナオリンピックでマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなどが集まったアメリカ男子バスケットボール代表チームでもこの言葉が大きく広まりました。この記事ではマンガ界の「ドリームチーム」を集めました!

パイオニアマンガは強し!

沢村栄純が青道高校でエースを目指す 著:寺嶋裕二『ダイヤのA』第1巻(講談社)
沢村栄純が青道高校でエースを目指す 著:寺嶋裕二『ダイヤのA』第1巻(講談社)

「ドリームチーム」とは字の通り、あらゆる枠組みを超え、理想のメンバーが集まった夢のようなチームのこと。1992年バルセロナオリンピックでマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなどが集まったアメリカ男子バスケットボール代表チームでもこの言葉が大きく広まりました。

 では、マンガ界における理想の「ドリームチーム」といえば……!? まずはバスケットボールとサッカーマンガからピックアップします。

●バスケットボール:『SLAM DUNK』の湘北高等学校

 まずはバスケマンガのドリームチーム。作品としては『DEAR BOYS』(著:八神ひろき/講談社)や『黒子のバスケ』(著:藤巻忠俊/集英社)などの人気作がありますが、ここはやはり『SLAM DUNK』(著:井上雄彦/集英社)の湘北高校を推す人が多いのではないでしょうか。圧倒的フィジカルを持つ精神的支柱・赤木剛憲を筆頭に、抜群のスピードとゲームメイク力を誇る宮城リョータ、オールラウンダー・流川楓、天才シューター・三井寿、そして最強の素人・桜木花道、さらには努力の優等生・木暮公延という、超個性派集団。時には激しくぶつかり合いながらも勝利へ向かって全員が同じ方向に進み、強豪校をなぎ倒していく姿は、まさにドリームチームと言えるでしょう。

●サッカー:『キャプテン翼』の日本代表

 続いてサッカーマンガのドリームチームです。こちらも『シュート!』(著:大島司/講談社)、『DAYS』(著:安田剛士/講談社)、『イナズマイレブン』(著:やぶのてんや、原作:レベルファイブ/小学館)など数多くの名作がありますが、ここはやはり『キャプテン翼』(著:高橋陽一/集英社)シリーズの日本代表メンバーが強いのではないでしょうか。海外にもファンが多く、元スペイン代表のアンドレス・イニエスタも子供の頃から『キャプテン翼』のファンだったというのは有名な話。イギリスのサッカーサイトでは『キャプテン翼』のベストイレブンは誰か? という特集まで組まれたそうです。ちなみにそのメンバーは、GKが若林源三。DFが石崎了、次藤洋、松山光。MFが三杉淳、葵新伍、岬太郎、大空翼、立花政夫、立花和夫。FWが日向小次郎という選出だったとのこと。確かにこのメンバーが集まれば、どんな世界の強豪とも戦えそうですね。

野球!バトル!ギャグ? バラエティ豊かなドリームチーム!

 続いては野球、バトル、ギャグのジャンルでピックアップ!

●野球:『ダイヤのA』の青道高校

 続いて野球マンガのドリームチームです。こちらも『MAJOR』(著:満田拓也/小学館)、『ROOKIES』(著:森田まさのり/集英社)など名作の激戦区ですが、現在「週刊少年マガジン」で連載中の『ダイヤのA』(著:寺嶋裕二/講談社)の青道高校はかなり勢いのあるドリームチームと言えるのではないでしょうか。主人公・沢村栄純はムービングボールを操る左投手、同学年には右の本格派の降谷暁、先輩には技巧派の川上憲史と厚い投手陣。一方、野手陣を見ても、俊足巧打のショート・倉持洋一、小技もできるセカンド・小湊春市、冴えるリードと勝負強い打撃のキャプテン・御幸一也など、ポジションごとにぴったりな選手がこれでもかとそろっています。それでいて全員が努力家というおまけ付き。まさに野球マンガにおけるドリームチームです。

●バトル:『HUNTER×HUNTER』の幻影旅団

 続いてはバトルにおけるドリームチームです。人それぞれの推しは分かれると思いますが、ここでは『HUNTER×HUNTER』(著:冨樫義博/集英社)の“クモ”こと幻影旅団をピックアップします。旅団は団長のクロロを筆頭に、団員それぞれが凄腕ハンター級の腕前を持つ賞金首で構成された集団です。そして注目すべきはそのチームルールです。団長含め、団員たちは何よりも旅団の存続を重視しており、そのためなら自分の命でさえも平気で捨てる覚悟を持っています。普通、チームというものはリーダーやキーマンがいなくなれば亀裂が走るものですが、この旅団は鉄の掟によってそれが起こらないのです。友情や絆で結ばれたチームとは違った異質の強さを持つドリームチームと言えるでしょう。

●ギャグ:『銀魂』の万事屋3人

 最後に選ぶドリームチームは『銀魂』(著:空知英秋/集英社)の坂田銀時、志村新八、神楽による万事屋3人衆です。この3人、戦闘力ももちろんあるのですが、とにかくギャグシーンにおけるバランスが絶妙! 大ボケ小ボケを交互に繰り出す銀時と神楽、そしてそのボケを全て受け止めるツッコミの新八。この3人が会話をするだけですぐにトリオ漫才となり、さらにはパロディや顔芸など、幅広くお笑いの要素をこなすことができます。まさにギャグシーン界のドリームチームと言えるのではないでしょうか。

(吉原あさお)