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『鬼滅の刃』鬼殺隊の「元柱」たちの名言 読む者も奮い立たせる強く優しい言葉

『鬼滅の刃』には現役の9人の柱のほかに、歴代の元柱たちも登場します。生き残り、後継を育てたり、絶望して酒に溺れたり、戦いのなかで死んでいったり……。今回はそんな元柱たちの残した名言を振り返ります。

指導者としての厳しく優しい名言

炭治郎の育手であり、元・水柱の鱗滝左近次 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
炭治郎の育手であり、元・水柱の鱗滝左近次 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』に登場する最強の剣士たち、「柱」。現役の9人のメンバーだけでなく、歴代の「元柱」たちも非常に魅力的です。戦いのなかで散っていったり、年老いても後継を育成する「育手」として活躍したり……今回はそんなかっこいい元柱たちが残した名言を紹介します。

●鱗滝左近次「水はどんな形にもなれる」

 炭治郎の「育手」である、元・水柱(水の呼吸の柱)の鱗滝左近次は、常につけている天狗のお面と、指導者としての厳しく、時に優しい人柄で人気です。端的ながらグッとくる「判断が遅い」「よく、生きて戻った」などのセリフが有名ですが、今回紹介するのは炭治郎の成長に大きく役立った名言です。

「水はどんな形にもなれる 升に入れば四角く 瓶に入れば丸く 時には岩すら砕いてどこまでも流れて行く」

 鼓を打つことで屋敷の部屋を回転させ操る響凱の血鬼術に苦戦する炭治郎は、この鱗滝の言葉を思い出します。「水の柔軟性を活かす」考え方を活かした結果、彼は怪我が痛まない体の動かし方を身につけ、その場面に適した「水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱」で勝利することができました。

「水の呼吸」の汎用性を的確に表現した歴戦の剣士らしいセリフで、炭治郎がその後「ヒノカミ神楽」を極めていく際にも大きく役立っていると考えられます。

●桑島慈悟郎「ひとつのことしかできないなら それを極め抜け」

「那田蜘蛛山編」で善逸が下弦の伍・累の兄蜘蛛と戦っている最中に思い返すのが、「育手」の元・鳴柱(雷の呼吸の柱)桑島慈悟郎の言葉の数々でした。蜘蛛になる毒を食らって心が折れかけていた善逸はいつものように眠ったような状態になりますが、そこで桑島から鍛えられた日々を回想します。

「雷の呼吸 一ノ型 霹靂一閃」しか使えない善逸を奮い立たせたのが、

「いいんだ善逸 お前はそれでいい 一つできれば万々歳だ 一つのことしかできないなら それを極め抜け 極限の極限まで磨け」

というセリフです。善逸はダメな自分を見捨てずに厳しくし続けてくれた桑島のためにも、ひとつの技を極限まで叩き上げた「誰よりも強靭な刃」となることを決意、満身創痍ながら兄蜘蛛を撃破しました。

 善逸と桑島の絆はとても深く、元柱として残した言葉の数々はその後も善逸をどんどん成長させていきます。そして、桑島が最後に善逸に残したセリフは、涙なしでは読めません。

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