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『BLEACH』の難読だけどカッコいい「卍解」たち 全部読めたらガチファン?

抜群のセンスが光るマンガ『BLEACH』において、とくにかっこいいのが「斬魄刀」から繰り出される奥義「卍解」。技の威力はもちろんのこと、その名前のインパクトは絶大で、一度目にしたら決して忘れられません。久保帯人先生の生み出した「卍解」にはどんなものがあるのか、振り返ってみましょう。

絶妙すぎる「卍解」のネーミングセンス

画像:写真AC
画像:写真AC

 2022年10月よりアニメ新シリーズ『BLEACH 千年血戦篇』が放送予定ということもあり、再注目の機運が高まっている人気マンガ『BLEACH』。同作の魅力といえば、やはり死神たちが「斬魄刀(ざんぱくとう)」から繰り出す奥義「卍解(ばんかい)」のかっこよさでしょう。

 その能力設定の秀逸さは言うまでもなく、ネーミングセンスもバツグン。そもそも「卍解」というワード自体がすでに魅惑的すぎます……。今回はそのなかでも特に秀逸な名前の「卍解」を、3つの観点で分類して紹介します。

※この記事では、まだアニメで放送されていない「千年血戦篇」の内容についての記述があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●もはや「始解」の原型をとどめていない「卍解」

 元十二番隊隊長・浦原喜助の斬魄刀「紅姫」は、「卍解」すると「観音開紅姫改メ(かんのんびらきべにひめあらため)」になります。「触れたものを作り変える」というチート級能力もさることながら、それ以上に気になるのが名前の変貌ぶり。作中の終盤でお披露目されたこともあり、当時衝撃を受けた読者も多かったことでしょう。

 そんな「観音開紅姫改メ」に負けずとも劣らないのが、一番隊副隊長・雀部長次郎の「卍解」。「厳霊丸(ごんりょうまる)」から「黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)」への変わりようです(そもそも「卍解」を修得していたことにも驚かされました)。

 その一方で、四番隊隊長・卯ノ花烈の「卍解」は一風変わったネーミング。「始解」は「肉雫食」(※食は正式にはくちへんに「妾」)として「みなづき」。そして「卍解」は「皆尽」と書いて「みなづき」と読みます。

 回復能力を持つ「肉雫食」に対して「皆尽」は詳細こそ不明ですが、その禍々しさは死を感じさせるもの。同じ読み方で真逆の意味を持たせる絶妙すぎる手法は、久保帯人先生ならではのセンスといえるでしょう。

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