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『ワンピース』の扉絵がすごい!他ジャンプ作品に向けて贈った隠しメッセージとは

大人気マンガ『ONE PIECE』の扉絵には、さまざまな伏線や仕掛けが散りばめられていいます。物語に関係する描写はもちろん、時には「他のジャンプマンガに対するメッセージ」が隠されているケースも。では原作者の尾田栄一郎先生は一体どのようなメッセージを描いたのか、ネット上で話題の「扉絵」を紹介します。

岸本斉史先生に向けた労いのメッセージ!?

内容以外の気の利いた表紙メッセージも凄い(画像:写真AC)
内容以外の気の利いた表紙メッセージも凄い(画像:写真AC)

尾田栄一郎先生の大人気マンガ『ワンピース』では、ストーリーだけでなく「扉絵」にもたびたび注目が集まっています。キャラクターのサブストーリーやのちの伏線はもちろん、時には「他のジャンプ作品へのメッセージ」が隠されていることも。今回は、「尾田先生の天才的な仕掛け」が見られる扉絵を紹介します。

 まずは「週刊少年ジャンプ」2014年50号に掲載された、第766話の扉絵。その当時の短期集中表紙連載「ジンベエの海峡一人旅」はお休みとなり、居酒屋のような場所でルフィがラーメンを食べているシーンが描かれています。そして、背景の壁には「とうふ」「おつまみ」などのメニュー札が貼ってあります。一見何の変哲もない扉絵に見えますが、左からメニュー名の一部を繋げて読むと「ナ・ル・と・おつ・カレ・三・で・し・た(ナルトお疲れさんでした)」という言葉に。実は同号には『NARUTO -ナルト-』の最終話が掲載されていたため、当時読者の間では「『NARUTO -ナルト-』の作者・岸本斉史先生に向けた労いのメッセージ」として話題を集めました。

 また「週刊少年ジャンプ」2016年42号の扉絵(第839話)には、最終話を迎えた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』へのメッセージが隠されていました。なかでも注目したいのが麦わらの一味が囲む巨大な「両津勘吉の手配書」に記載されている懸賞金額の下6桁の端数「965011」と、ルフィが落書きしている両さんのトレードマークである眉毛の形を現す「M」です。単なる数字やマークかと思いきや、扉絵を逆さまにして読むと「110(警察を表す数字)」「5963(ご苦労さん)」(Mが半回転して3に)というメッセージが浮かび上がります。ネット上では瞬く間に反響を呼び、「尾田先生の仕掛けが秀逸すぎる!」「いろんな意味で感動が込みあげてくる扉絵」といったコメントがありました。

 ちなみに第839話は「くそお世話になりました」というタイトル(本編の内容と無関係ではない)だったため、「長い間『ジャンプ』を盛り上げてくれた秋本治先生への感謝の言葉だと思う」「尾田先生のことだから、『こち亀』最終話にあわせてメッセージ性のあるタイトルにした気がする」と予想するファンも多くいました。

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