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「鈴木敏夫とジブリ展」東京で開催中 名作誕生の秘密を知り、子供と一緒に楽しめる空間

2022年7月1日から9月7日にかけて、東京・天王洲 寺田倉庫B&C HALL及びE HALLで「鈴木敏夫とジブリ展」が開催中です。高畑勲、宮崎駿の両監督とともに数々の名作を世に送り出してきたスタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫氏が歩んできた足跡と、スタジオジブリ誕生の秘密を知ることができるイベントです。

高畑監督、宮崎監督、鈴木プロデューサーそれぞれの読書スタイルを語る

オープニングセレモニーであいさつする鈴木敏夫氏(右)と、『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシ(左)
オープニングセレモニーであいさつする鈴木敏夫氏(右)と、『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシ(左)

「鈴木敏夫とジブリ展」は、高畑勲、宮崎駿両監督とともに数々の名作を世に送り出してきたスタジオジブリのプロデューサー(現:代表取締役プロデューサー)である鈴木敏夫氏の幼少のころから現在に至るまでの足跡を、鈴木氏の蔵書である8800冊の書籍と人生に影響を与えた数々の映画とともに振り返るイベントです。2022年7月1日から9月7日にかけて、東京・天王洲 寺田倉庫B&C HALL及びE HALLで開催中です。

 開会前日のセレモニーであいさつに立った鈴木氏は、「子供のころから自分が大事だと思ったいろんなものをとっておく(くせがありました)。他人から見たらどうでもいいものですけど自分にとっては大事なものでしまっておいたんですが、正直こんな形で皆さんに披露することになるとは思ってはいなかったです。自分のことなのでちょっと恥ずかしいけど……歳をとるっていうのは良いこと」と、今回展示されている書籍を手元に残していた経緯などを語りました。

 報道陣との質疑応答で展示内容についての感想を尋ねられた鈴木氏は、「バラバラに置いてあった本を一堂に会するとどうなるんだろうという期待が実現したので、単純に言って嬉しかったです。感動ですよね。こういう部屋が欲しいなと思った」と素直な気持ちを述べました。

 また、高畑勲監督、宮崎駿監督の本の読み方との違いについて尋ねられた鈴木氏は「宮崎駿は月に4~5冊の児童書を読むんですよ。多い時はもっと。一方で評論系の本なども読んでいましたね。高畑勲は時代に敏感な人で、今の時代に起きていることを解明するために本を買って、いろんな人の意見を踏まえながら自分の意見を作るのが大きな特徴だった。僕は体系的な読み方はせずに、気になった作家がいたらその人の本を全部読むのが特徴かなという気はしてます」と、三者三様の読書スタイルについて語りました。

 フォトセッションでは映画『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシを「こっちだよ!」と誘導するなど茶目っ気を披露。会場を大いに盛り上げました。

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