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西尾維新作品のクセ強な名言3選!意味が分かると納得!詐欺師が語る偽物と本物とは

西尾維新先生の作品といえば、クセの強いキャラクターや不思議な言葉遊びが特徴のひとつです。ときにアニメやマンガの小ネタがメタ的に登場したり、本格的なミステリーが繰り広げられたりと、読者を飽きさせない魅力が尽きません。今回は、そんな西尾維新先生の作品から、「クセが強めだけど意味がわかると納得させられてしまう名言」を紹介します。

言葉遊びもメタ的発言も自由すぎる?

クセの強い女子キャラクターが登場する「物語」シリーズ。画像は『偽物語』第2巻DVDジャケット(ANIPLEX)
クセの強い女子キャラクターが登場する「物語」シリーズ。画像は『偽物語』第2巻DVDジャケット(ANIPLEX)

 小説家・西尾維新先生の作品は、独特すぎるネーミングのキャラクターたちが繰り広げる軽快でコミカルな会話劇が魅力です。「戯言」シリーズや「<物語>」シリーズ、『刀語』や「美少年」シリーズなど、アニメ化された作品も多く、一度は観たことのある方もいるのではないでしょうか。

 これらの作品に登場するセリフは、クセが強めでありながらも意味を考えると納得してしまうものも少なくありません。今回は、そんな西尾先生の独特なセンスが光る名言を紹介します。

●偽物と本物、価値はどちらに? 『偽物語』貝木泥舟の名言

 アニメをきっかけに、さらに多くのファンを獲得した「<物語>」シリーズ。さまざまな怪異をモチーフにし、主人公・阿良々木暦(あららぎ・こよみ)と個性豊かな少女たちが事件を解決する作品です。原作小説『化物語』の続編である『偽物語』は、暦のふたりの妹、火憐(かれん)と月火(つきひ)がメインキャラクターで描かれています。

 夏休みに「不死身の怪異」を専門とするゴーストバスターと出会った暦。その狙いが実は、不死身の怪異そのものだった月火だと知るも、暦は月火は家族だと主張します。

 月火の正体は、本人も自覚がないまま人間に擬態していた「しでの鳥」という怪異でした。ゴーストバスターたちにとって、月火は「偽物」でしかありません。しかし、「偽物の怪異」を専門とする詐欺師のキャラクター・貝木泥舟(かいき・でいしゅう)は、「偽物・本物」という視点についてこのような言葉を放っています。

「偽物のほうが圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ。」

 ゴーストバスターたちが「偽物は悪」という正義を掲げる一方、貝木は「本物になろうとする偽物こそが本物」と主張します。論点のすり替えも否めないセリフですが、それを詐欺師である貝木が堂々と言い放つからこそ、妙な説得力が感じられるのではないでしょうか。

【画像】西尾維新先生ならではの名言が堪能できる作品をチェック!(3枚)

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