『ファイナルファンタジー』←名前の由来知ってる? 『FF』初期作のトリビア3選
『FFIII』移植難航の理由は「天才プログラマー」?

●『FFIII』―移植やリメイクに時間がかかったワケ
バンダイが1999年に発売した携帯ゲーム機・ワンダースワンでのリリースが予定されていた移植版が発売中止になるなど、『FFIII』はタイミングに恵まれない作品でした。
ニンテンドーDSで初のリメイク作が出たのはファミコン版から16年後となる2006年のこと。ちなみに、初の移植はさらに後となる2009年のWiiバーチャルコンソールで、実に19年越しのことでした。
そして、そこに理由を求めた一部のユーザーたちが白羽の矢を立てたのが、『FFIII』までのメインプログラマーを務めたナーシャ・ジベリさんでした。
ナーシャさんは天才肌のプログラマーで「ファミコンのハードスペックで、歩行の8倍の速さで飛ぶ飛空艇(ノーチラス号)の描写を実現した」技術力のほか、「開発時にバグが出て電話で症状を説明したら、画面を見ることなく電話越しに適切な修正指示が出された」などという逸話を残しています。「そんな人が書いたプログラムをうまく解析できなかったから、移植もリメイクも長らくできなかったのでは?」というわけです。
もちろん、これは想像の域を出ない話です。しかし、ニンテンドーDSの前世代機であるゲームボーイアドバンス(GBA)で『III』だけをのぞいた初代『FF』から『VI』までの5作品が移植されているのを見ると、思わず勘ぐってしまいたくもなるというものです。
そんな「FF」シリーズの初代から『VI』までの6作品は、スマートフォン/PC(Steam)用に「ピクセルリマスター」バージョンが配信されたことで、グッと遊びやすくなりました。どれもゲームバランスが見直されており、適度なプレイ時間(じっくりと遊んでも10~15時間程度)でサクッと楽しめるようになっています。
しかし、どのタイトルもオリジナル(FC版/SFC版)をベースにしており、前述のGBA移植版などで追加されたジョブやモードは含まれていません。これらも手軽に遊べるようになればなぁ、と願うばかりです。
※本文の一部を修正しました。(2024.3.29 11:50)
(蚩尤)