『ワンピース』じじいたちが泣いた瞬間 いくら「最強」でも涙には勝てない!
『ONE PIECE』に登場するじじいキャラは最恐で最強ない人物ばかりです。この記事では、そんな最恐じじいが泣いた瞬間を振り返ります。
「大人」なガープに胸が苦しい
『ONE PIECE(ワンピース)』では、多くのじじいキャラが登場します。そしてほとんどのじじいキャラが強くて、名の通った人物ばかりです。いつも余裕そうな笑みを浮かべている最強なじじいたちは、どんなときに泣くのでしょうか? この記事では『ONE PIECE』に登場する最強じじいたちが泣いた瞬間を振り返ります。
※この記事では「ワノ国編」の内容を含みます。
●孫と仕事の間で葛藤する「ガープ」
ガープは、エースの処刑前に放った「エース貴様……! なぜわしの言う通りに生きなんだ!」という切実な想いとともに静かに涙を流します。自身の所属する組織によって孫同然なエースを殺さねばならない悔しさや悲しさが詰まったセリフです。それでも、「仕事」を全うしようとしたガープはやはり「大人」なのかもしれません。涙がこぼれ、鼻水がダラダラになっている姿にどれだけの葛藤があったのか、計り知れません。普段は豪快で子供のように自由なガープが静かに涙を流す姿に胸が痛くなるシーンです。
●戦友の死に涙を浮かべる「レイリー」
レイリーは「頂上戦争編」でスクリーンに映し出された、行く末を見て「逝ったか…白ひげ」というセリフとともに涙します。男として大人として、戦友の死を悼んだセリフでした。涙は表面張力でぎりぎり保たれている状態に描かれており、涙はこぼさない、というところにレイリーらしさを感じます。そして、2年後の麦わらの一味が再出発したシーンでも涙を流します。こちらはレイリー自身の過去の記憶とルフィたちの姿が重なり、なつかしさやら、うれしさやらが複雑にからみ合ってこぼれた涙なのではないでしょうか?
●サンジとの感動の別れ「ゼフ」
「くそお世話になりました!」というサンジのセリフは作品を読んでいなくても知っているほど有名なセリフです。しかし、今回着目したいのはそのあとのゼフのセリフ「…バカ野郎どもが…! 男は黙って別れるモンだぜ」です。目元を抑えるゼフの姿に涙を誘われます。息子・サンジとの別れに胸が熱くなります。サンジとゼフの出会いからいままでを走馬灯のように思い起こさせるワンシーンで、血のつながりよりも濃い父子の絆が伝わってきます。
●きび団子を必死の思いで守る「ヒョウじい」
最後に紹介したいのは、「さァ、殺せ!……」と、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった表情でヒョウじい(花のヒョウ五郎)が死を覚悟したシーンです。1日にきび団子ひとつしか食べられず、フラフラになっていたヒョウじいにとってルフィが渡した引換券は天からの恵みのような大切なものでした。看守のせいで地面に落ちてしまったきび団子を蹴られながらも吐き出すまいと必死に飲み込むヒョウじい。昔の面影も消え去り、ただのじいさんになってしまった姿にオロチやカイドウへの憤りを感じます。その後、ルフィに生きる活力を見出したヒョウじいは、「花のヒョウ五郎」の名にふさわしい人物へと蘇っていきます。やはり、ルフィのカリスマ性はロジャーを彷彿とさせる「何か」がありそうです。
(マグミクス編集部)