友だちなくすぞ! 友情崩壊必至なレトロゲーム4選
子供の頃、一緒の部屋で友達とゲームで遊んでいるうちに、ケンカになってしまったことってありますよね。子供のころ特に争いの絶えなかった、友情を崩壊させてしまうようなレトロゲームを紹介します。
敵より友達と戦う方がスリリング!『バルーンファイト』
筆者には9歳の娘と5歳の息子がいまして、我が家ではゲームは好きなだけ遊んでいいことになっていますが、鉄の掟で「ケンカしたらおしまい」というルールがあります。しかし、自分の子供時代を振り返ってみると、ゲームでケンカすることは少なからずありました。今回は特にケンカが起きやすかった危険な香りのするレトロゲームを紹介します。
最初にあげたいのは、体につけた風船でフワフワ浮いて戦うファミコンソフト『バルーンファイト』。風船をつけたプレイヤーキャラクターを操作して、同じく風船をつけた敵キャラの鳥と空中戦を繰り広げます。鳥の風船に体当たりしてパチンと割り、地面に落ちたところを倒します。逆に鳥に自分の風船を割られてはいけません。
ふたり同時プレイもできましたが、そこで問題が発生します。なんとプレイヤーキャラクター同士にも衝突判定があって、味方の風船を割ることができるんですね。最初は協力して戦っていたふたりが、ふざけて味方の風船を割ってアハハハと笑いあい、そのうち敵そっちのけで戦う戦争状態に……。操作には風船のフワフワ感をイメージした独特の慣性がついていることもあり、風船空中対戦バトルとしても楽しい作品でした。
●登れ!そして蹴落とせ!『アイスクライマー』
『バルーンファイト』と同じように協力ゲームでありながら、激しい争いが勃発してしまうもうひとつのタイトル『アイスクライマー』。ハンマーを持ったキャラクターを操作したブロックで上下が隔てられた階層状の雪山を上へ上へと昇るゲームです。
このゲームの極めて秀逸な点として、天井のブロックをハンマーで壊して上に登ると、天井だった部分が床になります。穴をあけなければ登れませんし、あけすぎると足場が減ります。ふたり用では協力して登るわけですが、ステージが先に進むにつれて、足場が極端に少なくなったり、床が猛スピードで動いて1か所にとどまるのが難しかったりと、ふたりで同時に登っていくのが難しいギミックが出てきます。
どちらかひとりが先に登って画面をスクロールさせ、下にいたプレイヤーが画面外に出てしまうとミスで残機が減ります。こうなると「先に登らないと殺される!」と思って、協力ではなく競争になり、そのうち相手が登った床を下からハンマーで砕いて落とし、体当たり突き落そうとするところをジャンプでかわすような対戦アクションが始まってしまうのでした。