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【シャーマンキング30周年への情熱(71)】『THE SUPER STAR』麻倉花の目的を読み解くヒントは連載タイトルに

2022年7月15日発売の「少年マガジンエッジ」8月号で『SHAMAN KING THE SUPER STAR』が表紙&巻頭カラーを飾っています。急展開とも言える麻倉花の行動を読み解くヒントは今回のタイトルにあって……?

深夜の京都タワー前で対峙する、麻倉花とテンプラ騎士団

『SHAMAN KING THE SUPER STAR』が表紙を飾る、少年マガジンエッジ2022年8月号(講談社)
『SHAMAN KING THE SUPER STAR』が表紙を飾る、少年マガジンエッジ2022年8月号(講談社)

「少年マガジンエッジ」で連載中の『SHAMAN KING THE SUPER STAR』最新話が、2022年7月15日発売の8月号に巻頭カラーで掲載されています! ヒロイン・アルミのアップが表紙を飾っているので、見かけたらぜひお手に取ってみてください!

 その内容は、急展開……と言ってもいいと思いますが、人里離れた山のなかにあった宿坊・知出坊から、麻倉花が京都タワー前までチャリでやって来たところから始まります。

 京都タワーは京都駅の北側にそびえる、60年近い歴史を持つシンボルです。高さは下にあるビルを含めて131メートルと、現代ではそれほどでもありませんが、京都には高い建物が少ないので、随分遠くからでもよく見えます。そして夜にライトアップされた姿が実に美しいのです! それはカラー原稿でもしっかりと幻想的に描かれているのですが、そんななかで麻倉花は、チーム・ヤービス所属のテンプラ騎士団と直接対峙しているのでした。

 これは一発触発のバチバチか!? と思いきやそうでもなく、お互いに戦いは最後の手段だと考えています。花は前回、中泉八雲から語られた「ヒキヨセ」、つまり見えない大きな力に導かれるということや、「敵か味方かは自分が決める」ということを彼なりに考えた結果としてやって来ています。一方のテンプラ騎士団は、敵の総大将が突然現れたことに疑心暗鬼になっています。数の上ではテンプラ騎士団がはるかに有利、恐らく能力的にもその可能性が高いのに何故ひとりで乗り込んでくるのか、その本心が読めないのです。

 しかし目の前の京都タワーにはヤービス勢力のボス・鴨川羊介がいます。花とテンプラ騎士団はどうするのか、今月号、そして次回以降を楽しみに待ちたいと思います!

 ところで筆者は、前回の記事で各話のタイトルが意味深い! ということを書きました。「こだま」「こまち」に込められた、新幹線の名前以外の意味が内容を如実に表しているという内容です。

 今回もそれについて触れてみたいと思います。

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k