38周年『ドルアーガの塔』 激ムズで「自力クリアは不可能」 でも名作とされるワケ
まさかの恋愛シミュレーションゲームも登場
38年の歴史を誇る『ドルアーガの塔』は続編の『イシターの復活』を含む計4部作の正統タイトルに加え、家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機への異色、並びに別シリーズ作品へのゲスト参戦なども果たしています。TVアニメ版は『the Aegis of URUK』(前編)『the Sword of URUK』(後編)の名で、2008年春と2009年冬の2クールにわたって放送。基本的な設定は『ドルアーガの塔』を踏襲しつつも、「バビロニアン・キャッスル・サーガ」全体の流れを汲んだ意匠が散りばめられていました。
そんな『ドルアーガの塔』ですが、2015年には開発元のバンダイナムコエンターテインメントにより、「クリエイターが版権IPを使ってゲーム制作が行える」というオープン化プロジェクトの対象タイトルに選ばれています。この試みをうけ、第三者のクリエイター陣が同シリーズをアレンジした意欲作がスマートフォン向けに制作。オリジナル版の雰囲気をコンパクトに再現した『狭くて小さいドルアーガの塔』をはじめ、3ヶ月間でイケメン騎士たちとの関係を成就させる恋愛シミュレーション『ドルアーガの塔 Tower of Defender』も誕生しました。
激ムズと言われながらも多くのプレイヤーに愛され、国内のアーケードゲーム市場において一定以上の評価を叩き出した『ドルアーガの塔』。2022年現在はPlayStation4やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機で、当時のオリジナル版が配信されています。リアルタイムで同作に挑んだ方、あの頃の思い出に浸ってみたい方は、ぜひこの機会にご自身の体験を振り返ってみてはいかがでしょうか。
(龍田優貴)