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大ヒット作も連載当初は「打ち切られそう」と思った? ジャンプ読者の意外な第一印象

「週刊少年ジャンプ」史に残るヒット作と言えど、連載当初から勢いがすごかったというわけではありません。ネット上では、「最初は打ち切られると思っていた『ジャンプ』の人気作品」という話題が盛り上がることもしばしばあります。

ヒット作=連載当初から人気とは限らない?

アンケート結果にシビアなジャンプでは、読者の間での「打ち切り予想」もしばしば話題に(画像:写真AC)
アンケート結果にシビアなジャンプでは、読者の間での「打ち切り予想」もしばしば話題に(画像:写真AC)

 これまで数々の名作を世に送り出してきた「週刊少年ジャンプ」のなかには、今でこそ押しも押されぬ大ヒット作品となるも、連載当初からずっと人気を集めていたわけではないマンガもあります。なかには、読者から当初「打ち切られる」と思われていた作品も少なくないようで、ネット上にはさまざまな意見が飛び交っています。

 たとえば、マンガはもちろん、TVアニメ、劇場版が空前の大ヒットを記録した『鬼滅の刃』も、連載当初は「打ち切られる」と思っていた読者も少なくないようです。その理由としては「好みが分かれそうな絵柄。何より、人食い鬼と戦う血みどろな内容で万人ウケするような作風じゃないと感じた」「読者のウケが悪い修行編を早々に始めた時は、『あぁ終わったな』と思った」などの意見もあり、現に連載初期の掲載順位は、打ち切りラインとまではいかないものの、5話から12話まで連続で10位以降とそれほど芳しくありませんでした。

 しかし物語が進むにつれて人気に火がつき、単行本3巻から始まる鼓屋敷編では我妻善逸や嘴平伊之助といった人気キャラクターが登場。そんな彼らが活躍する那田蜘蛛山編で面白さに拍車がかかり、鬼殺隊のなかで最も位の高い9名の剣士「柱」も登場したことでさらなる人気を集めました。そして、2019年4月から始まったTVアニメが大きな話題となり、付随して原作の売り上げも上がっていき、最終的には全23巻で累計発行部数1億5000万部(21年2月時点発表)というメガヒットとなっています。

 その他、アニメだけでなく実写版も大ヒットし、完結後もなお人気を博す『銀魂』も、「打ち切られると思ったヒット作」のひとつとしてよく名前が挙がっています。同作は今でこそ「週刊少年ジャンプ」史に残る大人気マンガですが、連載初期は打ち切りの危機に瀕していたことで有名です。原作者・空知英秋先生も後々インタビューで「よく生き残れたなと思います」と語るほどでした。

 というのも連載が始まった当時にジャンプで掲載されていた作品は、『ONE PIECE』や『NARUTO-ナルト-』『BLEACH』『遊☆戯☆王』などのレジェント作品ばかり。さらに1週違いで『DEATH NOTE』が連載スタートしたこともあり、当時を振り返る読者からは「『銀魂』は『DEATH NOTE』の陰に隠れてた印象」「『DEATH NOTE』の圧倒的オーラとの落差から『銀魂』は打ち切りだと思っていた」などのコメントが寄せられています。しかし、話が進むにつれて桂小太郎や真撰組ら人気キャラも登場し、同期作品の『DEATH NOTE』までパロディ対象にする何でもありの自由な作風でファンを獲得。また、『銀魂』も2006年4月から始まったアニメで、さらに人気を集めるようになりました。

 また上記の作品以外にも、「キセキの世代が次々出てくる前の『黒子のバスケ』は掲載順位後ろが多くて不安だった」、「『ジョジョの奇妙な冒険』の第一部は黄金期ど真ん中に始まって、異色の内容だったから、面白いけど打ち切られるかもしれないと思ってたな」「『波紋』が出てくるまでジャンプっぽくなかった」、「『地獄先生ぬ~べ~』は玉藻が出てきた後、順位が急に下がってこのまま終わりかと思った」など各世代の読者のいろんな意見が飛び交っています。

「週刊少年ジャンプ」はシビアなアンケート制度で数々のヒット作を生み出してきましたが、一方で打ち切りとなる作品も少なからずありました。1話や序盤の印象だけでは予想できない部分も多く、アニメで人気にブーストがかかるパターンも一定数あります。今後は、どんなヒット作品が生まれてくるのか楽しみですね。

(マグミクス編集部)

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