ハメ技で友情崩壊…ファミコンの「友だちなくしゲー」3選
対戦や共闘、ファミコンで友人と一緒に遊ぶのは楽しく、友情を深め、思い出に残っています。本来、絆を深めるためのゲームなのに、気の迷いで友情を試すような意地悪をしたくなったり、悪魔の囁きなどで妨害工作を行い一触即発、絶交のきっかけになったりすることも……。今回はそんな「友情の踏み絵」のような「友人なくしゲー」を紹介します。
一触即発!? 友情を引き裂く「友だちなくしゲー」
対戦や共闘で友人と遊べるファミコンのゲーム。本来、絆を深めるためのゲームなのに、気の迷いで友情を試すような意地悪をしたくなったり、悪魔の囁きなどで妨害工作を行い、一触即発になったりすることがよくありました。今回はそんな「友情の踏み絵」のような「友だちなくしゲー」を紹介します。
●『マリオブラザーズ』POWブロックのせめぎ合い
土管から現れるカメ、カニ、ハエを床越しに下から突き上げ気絶させ、それを蹴っ飛ばして退治していくというシンプルなゲームの『マリオブラザーズ』。ふたりプレイで遊ぶと、マリオとルイージに分れ、例えばルイージが敵を気絶させマリオが蹴っ飛ばすという共闘ができます。また画面中央辺りに「POWブロック」があり、これを突き上げると画面に登場している敵全部がいっぺんに気絶するという補助アイテムもあります。本来は協力しあいクリアしていくゲームなのですが、この優しい世界を破壊するのが「飽き」です。
上記のようなプレイスタイルに飽きると、今度は味方同士の殺し合いに発展します。どういうことかというと、1回敵を突き上げると気絶しますが、2回突き上げると目を覚まし、これを蹴っ飛ばそうとすると1機失います。これを利用し、友人が蹴っ飛ばそうとした瞬間に敵を目覚めさせるという妨害工作ができるわけです。また、上記のPOWブロックの悪用もできるので、確実にキルできます。
この殺し合いを知らない相手に唐突に食らわせると、性格の悪さが露わになり上手に殺せれば殺せるほど、友情に亀裂が入りました。
●『ツインビー』浅ましく貪るベルへの執念
ふたり同時にプレイができる縦スクロールのシューティングゲーム『ツインビー』。1プレイヤーはツインビー、2プレイヤーはウインビーを操り、敵を撃ち落としていきますが、プレイヤー同士横並びになり撃つと巨大な弾を発射できたり、縦並びだと拡散する弾を撃てたり、協力プレイで強力な攻撃ができます。
またパワーアップアイテムのベルは撃つごとに色が変わり「得点のみ→ツイン砲→速度up→分身→バリア」の順でベルの色に応じたパワーアップを受けられます。
問題はこのベルで発生します。相方がツイン砲を欲しいのに、こちらが誤爆で色を進めてしまい目的とは違う色にしてしまうことがしばしば起こります。これがバリアまで育てたベルだと空気が凍りつきます。このケースだとまだ「スマン」で許されますが、険悪ムードが最高潮になると、育てたベルを横からかすめ取る盗人プレイが横行し、こうなるともはや絆の修復を見込めませんでした。