【漫画】「早期リタイアしたい」が一転、仕事を継続 女性の気持ちの変化に「励まされた」
出産前は、「働いてお金がたまったら、早めに仕事をリタイアして気ままに過ごしたい」と考えていた女性。しかし、育児や仕事の経験を重ねるなかで仕事への考え方も変わっていき……。ネット上では、「励まされました」などの声が上がっています。
復職後、数カ月間は以前よりも仕事のパフォーマンスが低下
働きながら育児をするママの、仕事に対する考え方を描いたマンガ「仕事と私」が、Instagramで発表した全8回のシリーズで合計7000以上の「いいね」を集め、話題となっています。今回はそのシリーズから、第6回「キャリアプラン」をご紹介します。
出産前は、「働いてお金がたまったら、早めに仕事をリタイアして気ままに過ごしたい」と考えていた女性。しかし、育児や仕事の経験を重ね、時代の変化を感じるなかで仕事への考え方も変わっていき……という内容で、「励まされました」「前向きな気持ちになれました」「お互いがんばりましょう!」などの声が上がっています。
このマンガを描いたのは、会社員のキタノ マヤ(ペンネーム)さんです。Instagramではふたりの息子の育児マンガを発表しています。
ーーマンガを描き始めたのは、いつごろからでしょうか?
2020年5月からです。育休からの復職がコロナ禍と重なり、ただでさえ久しぶりの仕事が、家庭内で保育をしながらのテレワークとなり、毎日が事件の連続でした。友人とも会えないなかで、どうにか発散する方法はないかと絵を描き始めました。
ーー今回のマンガ(シリーズ)を描いたきっかけを教えて下さい。
SNSで複数の方が復職後の悩みについて投稿されているのを見て、同じような私の体験を読んで、少しでも気持ちを軽くしてもらえたらと思ったことがきっかけです。
ーー産前と出産後、仕事について思い描いていたイメージとのギャップに、悩むことは多かったのでしょうか?
復職後数カ月間は、さほど難しくない資料の内容ですら、スッと頭に入ってこない状態でした。能力が低下しただけでもショックだったのに、育児の都合で作業時間も減ってうまくいかない。けれど自分も周囲も、以前の私のパフォーマンスを基準にしていたので、そのギャップに特に悩みました。
ーー「そのときにしたいことを一番に」という指針ができるまで、困難や葛藤はありましたか?
私自身は「与えられた仕事は成功させたい」タイプで、頑張ろうとばかり考えていました。自分で指針を見いだせたというよりは、当時の上司から「ワークライフバランス型のロールモデルになることを期待している」と言われたことがきっかけで、「今の時代、会社もそういう社員を求めている」と思えるようになりました。
ーー今の状況を成立させるためには、必要なものは何でしょうか?
夫と会社の理解、協力や応援があって成り立っていると思います。夫は家事全般を最低限してくれますし、会社は社員の多様化に積極的なので、チームのメンバーも常にフォローしてくれています。みんな忙しいのに私だけ申し訳ない……と思う気持ちもありますが、そこは「会社で認められている制度を利用している」と割り切って、いずれ返せるときに、できることでお返ししようと思っています。ある程度の諦めや割り切りも必要ですね。
ーー子供の成長につれて変化することもあると思いますが、今から準備していることは?
子供が成長するにつれ悩みも変わってきました。今から備えるというよりは、今の考えに固執するのではなく、そのときの自分にとって何が最適かを都度考えて、柔軟に対応していきたいです。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
同じように家庭を持ちながら仕事をしている方から、「参考になった」「改めて考えた」というコメントをいただいたのが印象に残っています。私の考えが全ての方に当てはまるわけではないので、それぞれに合うやり方が見つかるといいなと思います。
ーー現在取り組んでいる創作活動について教えて下さい。
今は子育ての絵日記をメインに投稿をしていますが、今後はこの話のように、自分の経験を元にした発信もしていけたらと考えています。育児で悩んだこと、実母との関係から形成された自分の育児感なども描いてみたいです。
(マグミクス編集部)