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『ガンダム』なぜモビルスーツはデカくなっていった? 進化の歴史から見る大きさの推移

『機動戦士ガンダム』において、最初に登場したモビルスーツの基本サイズは18m。しかし、そのサイズは時代を経るごとにどんどん大きくなっていきました。なぜ、モビルスーツはそんなに大きくなってしまったのでしょうか? そこには、時代と共に変化する戦場とそこで求められるモビルスーツの運用方法が関係していました。巨大化していくモビルスーツの変化と技術的な関係を解説していきましょう。

モビルスーツの万能化が巨大化を招いた

一年戦争末期に投入されたジオングは、予定通り完成すると40mサイズだった。画像は「MG 1/100 MSN-02 パーフェクトジオング」(BANDAI SPIRITS)
一年戦争末期に投入されたジオングは、予定通り完成すると40mサイズだった。画像は「MG 1/100 MSN-02 パーフェクトジオング」(BANDAI SPIRITS)

 ガンダムシリーズの舞台となる宇宙世紀では、モビルスーツ(以下、MS)の大きさが変化していったのをご存知でしょうか? 『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争では18mサイズだったのが、『機動戦士Zガンダム』の中盤くらいから大きさが変わり始め、『機動戦士ガンダムZZ』や『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では22mサイズが基本になっています。これは、戦場におけるMSの重要度や戦い方の変化と大きな関係性がありました。その変化を、MSの進化と合わせて追っていきましょう。

●そもそも、なぜMSは18mなのか?

 MSの基本サイズと言えば、「18m」と思うガンダムファンは多いでしょう。そもそも、なぜモビルスーツは18mなのかと言えば、積載や輸送の問題が大きいと考えられます。

 現用の空母では、積載できる戦闘機の大きさに限界があります。翼長などが規定を越える場合は、折りたたむなどして積載できるサイズに収めるよう設計がなされてもいます。この考え方は、宇宙用の艦船にあっても当然だと言えるでしょう。モビルスーツは移動能力が低いため、運用される宙域まで母艦となる宇宙用艦船で運ばなければなりません。つまり、18mというサイズは、母艦の積載できるサイズに合わせた大きさだったと考えられます。

 こうした18mを基準としたMSのサイズを最初に越えたのは、水陸両用MSのゾックでした。ただ、ゾックの場合は宇宙での運用を考えていなかったため、地上での特殊な例だったと考えられます。

 そういう意味で、基準を超えて大型化されたMSはジオングになります。実際に運用されたジオングは未完成のために脚部がありませんでしたが、脚部が付けられた完成状態は40m近かったと言われています。では、なぜジオングは大型化されたのでしょうか?

 その理由は、攻撃力と機動性の向上に加え、サイコミュ・システムの搭載にあります。ニュータイプが発する感応波で武装を遠隔操作するサイコミュ・システムは、一年戦闘当時は小型化が難しく、それを搭載したニュータイプ専用MSのジオングは必然的に大型化することになりました。さらに、サイコミュによって同時に使用するメガ粒子砲を多数搭載し、それを稼働させるには大きな電力が必要なため、必然的に発電機が大きくなり、さらにその大型化した機体を運用するにはより大きな推進力が必要になります。このさまざまな要望をまとめることが、MSを大型化させる要因になっていくわけです。

【画像】デカすぎ! 巨大化していったモビルスーツを見る(5枚)

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