初期『コナン』主題歌の女性アーティストたちは今? 調べてみたら「謎」だらけ!
初期のアニメ『名探偵コナン』のテーマ曲を担当していた女性アーティストたちは現在、何をしているのでしょうか? 近況を調べるとこれが不思議な「謎」だらけなのです。
小松未歩さんやガーネットクロウの現在は今?
アニメ『名探偵コナン』(原作:青山剛昌)といえばテーマ曲の名曲率の高さでもおなじみです。B’zやZARD、大黒摩季さん、倉木麻衣さんなど誰もが知るアーティストが担当することもあれば、『コナン』をきっかけにブレイクした方もたくさんいます。1996年の放送開始から25年以上が経過した現在、オープニングの楽曲数は56曲、エンディングは66曲を数え、テーマ曲を収録したCDアルバムも6枚リリースされています。
さて、とはいいながらも芸能界の入れ替わりは早く、上記のように今も第一線で活躍されているアーティストもいれば、しばらく情報の更新がない方も見受けられます。この記事では最初のテーマ曲集『THE BEST OF DETECTIVE CONAN ~名探偵コナン テーマ曲集~』のなかより、鮮烈な印象を与えた女性アーティストたちの近況をみていきます。
●初期コナンを代表するシンガー 小松未歩さんの「謎」
「謎」をはじめ「氷の上に立つように」「願い事ひとつだけ」と数多くの名曲で知られる小松未歩さん。とりわけ「謎」は人気主題歌ランキングでもいまだに上位にランクイン。『コナン』のイメージを決定づけた曲として愛されています。さてそんな小松未歩さんですが、2006年のアルバム『小松未歩 8 ~a piece of cake~』以降リリース情報はありません。2011年に音楽評論家の斉田才氏が「小松さんは実質、限りなく引退に近い状態です」とツイート。もともとメディア出演がほぼなかった小松さんですが、多くの謎を残したまま、ゆっくりとフェードアウトされます。ところが2022年、デビュー25周年を記念してサブスクが解禁。久しぶりにご本人の情報が更新されるかと思いきや、この時もコメントなどは一切なし。謎のシンガー・小松未歩はある意味、健在でした。
●2013年にガーネットクロウは解散…その後のメンバーは?
小松未歩さんと同様、『コナン』きっかけでブレイクしたのがバンド「GARNET CROW」です。「Mysterious Eyes」や「夏の幻」「夢みたあとで」など切なくも美しい名曲を立て続けにリリース。『コナン』以外にもタイアップに恵まれましたが、惜しまれつつ2013年に解散。それでもファンの思いは根強く、解散より10年近くが経過した2022年4月末には大阪・堂島リバーフォーラムでデビューから解散までの写真を集めた展覧会が開催されました。さてボーカルと作曲を担当されていた中村由利さん、そしてキーボードと作詞を担当されていたAZUKI七さんはというと、両名とも解散以降は、活動休止状態。楽曲の雰囲気同様に、切ない余韻だけが胸に残ります。
エンディングを担当していたアーティストたちは?
●いっぽう…「光と影のロマン」の宇徳敬子さんは精力的に活動中
立て続けに活動休止状態が続くと少し心配になってしまいますが、初期エンディング曲「光と影のロマン」を歌っていた宇徳敬子さんは、現在も精力的に活動中。ライブツアーやラジオ日本でのレギュラー番組、そしてツイキャスと多方面で露出してくれています。2018年にはセルフカバーアルバムをリリースされています。ちょっと安心です。
●「Still for your love」を歌っていたバンドは…2019年に復活!
エンディング曲のなか忘れてはならないのが「rumania Montevideo(ルーマニアモンテビデオ)」の「Still for your love」です。曲名とバンド名だけだと分からないという人はサビが「I wish 胸の十字架をにぎり 朝は」で始まるあの歌、といえば伝わるかもしれません。「ルーマニアモンテビデオ」にとってはこの曲がメジャーデビュー曲。その後、2002年に活動を休止。その後長い沈黙期間を経て2019年に再始動。新曲も発表しています。
小松未歩さん、ガーネットクロウのメンバーと初期『コナン』を支えた女性アーティストたちが現在活動休止状態であることは寂しい限りではありますが、ルーマニアモンテビデオのようにうれしい報告がこの先、また待ち受けているかもしれません。
(片野)