TVアニメ「江戸前エルフ」が楽しみすぎる理由! 絶妙すぎる「オタクで引き籠もり」の設定
少年マガジンエッジ(講談社)に連載中の作品「江戸前エルフ」のアニメ化が発表されました。放映開始日など今後の続報が待たれるなか、「江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ」をうたうこの作品の魅力はどこにあるのか、キャラクターや舞台の紹介を交えてご紹介します。
舞台はエルフが御祭神を務める「高耳神社」
TVアニメ化が発表された『江戸前エルフ』! 筆者はいつアニメ化するのかとずっと待っていたひとりなので、本当に喜んでいます。この機会に本作の魅力をできるだけお伝えして、続報を待つ同士をひとりでも増やしたいと思います!
『江戸前エルフ』は樋口彰彦先生の作品で、現在、少年マガジンエッジ(講談社)で連載中、コミックスは6巻まで発売されています。
舞台は東京都中央区月島。江戸時代から400年以上の歴史を持つ「高耳(たかみみ)神社」に祀(まつ)られた御神体は、異世界から召喚されたエルフだった! ……というだけでも意外なのですが、彼女はオタクで引き籠もりなので、その生活がまたユルすぎる! このエルダというオタクエルフと、神社の娘で女子高生巫女・小金井小糸(こがねいこいと)を中心にした日常生活を、コメディたっぷりに描いているのが本作です。
そしてこの「オタクで引き籠もり」というのがポイントです。彼女は本殿の自室で、煩悩の赴くままにゲームしまくり、通販しまくり、プラモ作りまくりという有様。地元の人も、お賽銭がそんなことに使われても暖かく見守っているばかりか、神様へのお供え物もエルダの好きなものばかりという甘やかしぶりで、愛されすぎています。
またエルダは江戸時代からずっと日本の歴史を見てきたため、劇中では時々、特に江戸の文化が紹介されます。例えば月島と言えば「もんじゃ焼き」ですが、それは江戸時代にあった「文字焼き」がなまって「もんじゃ」になったという話などです。明日誰かに教えたくなるような楽しい雑学なので、思わず「ほうほう」と頷いてしまいますね(ちなみに江戸時代に月島はありません)。
もちろん、登場するキャラクター達も魅力的な人ばかりです。
巫女である小金井小糸は元気な女性なので、エルダとはボケとツッコミ的な関係です。しかし、そういう小糸も割とズレているところがあり、それを幼馴染みのイケメン(女)である桜庭高麗(さくらばこま)がバッサリ斬る……もとい、支えます。地元の人達も元気な下町気質でキャラが立っており、全員が何かエピソードを持っていそうな雰囲気です。
このように日常系物語としての骨組みがしっかりしている上で、樋口先生の綺麗な絵で読者を引きつける展開が繰り広げられるので、面白くないわけがありません。
原作が6巻でアニメ化というのは、通例では少し早い気もしますが、日常系ですからオリジナルの話を入れることもできるはず! どうか何年でも末永く続くことを祈っています!
(タシロハヤト)