ジャイアンじゃないよ? 『エスパー魔美』を支える理想的イケメン「高畑さん」とは
今年2022年で登場から45年になるマンガ『エスパー魔美』。今なお読み応えのある作品ですが、今回はそのなかでも、今だからこそ再評価されるべきキャラクターにフォーカスします。
優れた頭脳で魔美をサポートする存在に

みなさんは、藤子・F・不二雄先生にの『エスパー魔美』に登場する「高畑さん」というキャラクターをご存知でしょうか? 見かけによらず、有能でイケメンなスーパーダーリンキャラ・高畑さんに、今回は注目したいと思います。
『エスパー魔美』は、『ドラえもん』『キテレツ大百科』などと並ぶ藤子・F・不二雄先生の代表作のひとつで、天真爛漫な超能力女子中学生・魔美の活躍を描いたマンガです。1977年に連載が始まり、87年にはTVアニメ化、88年には劇場版も公開され、人気を博しました。2002年にはNHK教育テレビで実写ドラマも放送されています。
高畑さんは、魔美と同じ中学校に通う同級生の男子です。見た目はジャイアンやブタゴリラを思い起こしますが、その頭脳は天才的・友人に「後楽園球場の人工芝は何本あるの?」と試された際には「約253億本」と即答しています。
高畑さんによると、「人工芝の密度は1平方センチあたり220本」という記事を読んだことがあり、それを球場の総面積11,500平方メートルで掛けただけ……とのことですが、彼の知識、記憶力だけでなく、それを応用し計算する速度もズバ抜けていることが分かります。
彼は紆余曲折を経て魔美の素性を知る唯一の仲間となり、彼女を積極的にサポートしてくれるようになります。彼の頭脳は魔美のサポートに大いに貢献するのですが、高畑さんの魅力が最も顕著に表れているのは、その知性に裏付けされた「優しさ」と「包容力」です。