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『ガンダム』地球連邦軍の戦闘用艦艇たち 「やられ役」から勝利に貢献?

『機動戦士ガンダム』に登場した当初の地球連邦軍は戦闘用艦艇と艦載機中心の編成だったため、ジオン軍が運用する新兵器・モビルスーツに苦戦を強いられたものの、既存の艦船の改修と「ジム」「ボール」をはじめとするモビルスーツの大量投入により勝利を収めました。今回は連邦軍の勝利を支えた戦闘用艦艇について解説します。

地球連邦軍のワークホースたち

地球連邦軍の代表的な艦艇であるサラミスとマゼランを再現した、「EX MODEL 1/1700 SALAMIS & MAGELLAN」(BANDAI SPIRITS)
地球連邦軍の代表的な艦艇であるサラミスとマゼランを再現した、「EX MODEL 1/1700 SALAMIS & MAGELLAN」(BANDAI SPIRITS)

 初代『ガンダム』で活躍した地球連邦軍の戦闘用艦艇は、当初はジオンのモビルスーツ(MS)部隊に苦戦したものの、改修でMS運用能力を得てからは、MS部隊とも連携しながらジオン軍を押し返していきます。

●サラミス級巡洋艦

「サラミス級」は地球連邦軍が宇宙世紀0070年代に大量建造した軽巡洋艦です。武装としては単装メガ粒子砲6基、連装機銃6基、6連装ミサイルランチャー2基、艦首部2連大型ミサイル発射管を8基備えています。ファランクス・システムにより運用される火器による防空能力は高く、また各武装は死角が生まれないよう艦全体にまんべんなく配置されており、汎用戦闘艦としては優れた能力を持つ反面、正面火力はジオン軍のムサイ級軽巡洋艦に劣る問題点を抱えています。

 一年戦争の緒戦ではジオン軍が使用したミノフスキー粒子により、電波を利用した精密誘導で運用されるファランクス・システムを無効化され、近接戦闘で多大な破壊力を発揮する新兵器・モビルスーツの前に多大な被害を強いられました。

 しかし宇宙艦隊再建のために始動した「ビンソン計画」ではモビルスーツの運用能力を付与したサラミス後期型が大量に建造され、ジオン軍の要衝であるソロモンやア・バオア・クーの戦いでは膨大な数の「ジム」「ボール」とともにジオン軍を押し返す原動力となりました。このとき生き残った前期型も一部のメガ粒子砲を取り去りスペースを確保して、上下の甲板にジムを繋止する形でモビルスーツ運用を行っており、少々強引ながらも物量の投入に寄与しています。

●マゼラン級戦艦

 マゼラン級は地球連邦軍がUC0070年代に建造した宇宙戦艦です。武装は連装メガ粒子砲を7基ないし6基、連装機銃14基、対艦ミサイル発射管4基、多目的ミサイル発射管4基を装備しています。

 長射程のメガ粒子砲による長距離射撃戦術を得意としており、ジオン軍の新兵器であるモビルスーツに対しても、当初は長距離からの攻撃でせん滅可能であるとして、脅威とみなされてはいませんでした。しかしながらジオン軍が使用したミノフスキー粒子によりモビルスーツの接近を許して一方的な惨敗を重ねてしまい、時代遅れの大艦巨砲主義の象徴とされてしまいます。

 しかしながら基本戦闘力は高く、一年戦争後期ではビンソン計画でモビルスーツ運用能力を付与された新式のマゼランが多数投入され、戦線に寄与。テキサスコロニーではチベ級重巡洋艦を圧倒し撃沈するシーンも見られるなど、地球連邦軍の主力戦艦として恥じない攻撃力の高さを見せつけました。

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