『ガンダム』劇場版で交代したコア・ブースターとGファイター「あれっ?」両方いるシーンも
場版『機動戦士ガンダム』では、TVアニメに登場したGファイターに代わり、コア・ファイターに大型ブースターユニットを装着したコア・ブースターが登場しました。純粋な重戦闘機として開発された本機にはセイラ・マスとスレッガー・ロウが搭乗し、戦果を挙げています。なぜ機体の変更が行われたのでしょうか?
ガンダムとのドッキング機能がない戦闘機

筆者がまだ小さな子供のころ、初めてコア・ブースターの存在を知ったのは、友達が見せてくれた『機動戦士ガンダム』の小冊子でした。おそらくケイブンシャのものだったはずです。そのときすでにガンダムは再放送で何度も見ていたにも関わらず、自分が知らないメカが存在していたことに驚かされた記憶があります。
当然コア・ブースターを見てみたいと思いましたが、劇場版にしか登場しないメカとなると、子供では自力で見に行くことは難しい時代でした。なにせ配信どころかレンタルビデオですら存在しない時代だったのです。
こうなると、頼みは劇場版のTV放送です。現在地上波における夜の映画放送枠は日本テレビの映画以外も扱う『金曜ロードショー』しか存在しませんが、以前はTV朝日の『日曜洋画劇場』など、各テレビ局が枠を用意しており、多くの映画を放送していました。
今日は放送するだろうか、明日は放送するだろうか……待ちわびながら新聞のTV欄を確認する日々のなか、ついにコア・ブースターが初登場する『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』を見つけたときの感動は忘れられません。
作中ではTVアニメ版の「Gファイター」と入れ替わる形で参戦しますが、ガンダムとのドッキング機能やサブフライトシステムとしての能力はないため初登場のシーンはGファイターのようにミデアからの脱出シーンではなく、ホワイトベースの格納デッキとなりました。パイロットはセイラ・マスから変更はなく、黒い三連星との戦いで初陣を飾り、ガイアのドムと組み合ったガンダムを狙い停止したオルテガ機を撃破しています。
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、セイラ機に加えスレッガー・ロウ機も登場し戦果を挙げていますが、スレッガー機はビグ・ザムとの戦闘でコクピットを破壊され大破、スレッガーも戦死しました。セイラ機はア・バオア・クーの戦いでセイラが要塞内部へ侵入する際に放棄され、その後は行方不明となっています。