負けてもかっこいい!熱すぎなバトルを作ったジャンプの「名勝負製造機」キャラ4選
マンガの名勝負は時代を経て、何度読んでも胸が熱くなります。名作マンガともなると主人公だけではなく、その仲間やライバル、いわゆる「サブキャラ」も神展開バトルを多く生み出し、思い出に深く刻まれるはずです。今回は、特に印象深いバトルを何度も繰り広げた「名勝負製造機」のサブキャラを紹介します。
戦い方に生きざまが表れる

数々のバトルマンガで、「名勝負」を生み出すのは主人公だけではありません。その仲間やライバルなどの「サブキャラ」も、胸熱バトルをみせて人気を集めています。今回は、「週刊少年ジャンプ」の作品から、多くの熱い戦いをみせてくれた名勝負製造機ともいえるサブキャラを紹介します。
●「最強」でなくとも信念で名勝負『るろうに剣心』四乃森蒼紫
『るろうに剣心』に登場する四乃森蒼紫は、わずか15歳で江戸城警護を務める御庭番衆のお頭になった天才隠密です。得物は小太刀で、拳法の使い手でもあります。彼は幕末最強と謳われた緋村抜刀斎を倒し、御庭番衆こそが「最強」であることを示そうと、剣心に戦いを挑みました。
「東京編」で剣心に敗れ、さらに腹心の部下たち4人を喪うと、闇落ちし山ごもり。「京都編」では志々雄真実と同盟を組み、剣心と再戦します。剣心は闇落ちした蒼紫に対し、「死んだ仲間4人のせいにしている」と一喝、蒼紫は我に返ったのち、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)の前に再び敗北しました。剣心との2戦だけでなく、柏崎念至との非情な戦いや、阿武隈四入道の瞬殺など名勝負は多いですが、特筆すべきは「人誅編」での外印戦です。この戦いで蒼紫は外印に「外法の悪党は外法の力を以て更なる闇へと葬り去る」との信念を告げ、圧倒的勝利を見せつけました。
●仲間と共闘して真価を発揮『ジョジョの奇妙な冒険』ジャン・ピエール・ポルナレフ
『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』で数々の名勝負を見せたジャン・ピエール・ポルナレフ。剣捌きとスピードが売りのシンプルなスタンド「シルバーチャリオッツ」を駆使し、初登場でいきなりモハメド・アヴドゥルと死闘を繰り広げて、その実力と誇り高き精神を見せつけました。続いて、妹の仇であるJ・ガイル(スタンド「ハングドマン」)戦で、戦友アヴドゥル死なせてしまった(後に生きていたことが判明)ポルナレフ。その後、花京院と協力して戦ったのち、J・ガイルを串刺しにし、「あとは閻魔様にまかせたぜ」と吐き捨てる場面もしびれます。
そしてポルナレフの名勝負といえば、ヴァニラ・アイス(スタンド「クリーム」)戦です。ポルナレフはアヴドゥル、イギーとともにDIOの館に侵入しますが、すぐにヴァニラ・アイスの強襲を受けます。これに気づいたアヴドゥルは、ポルナレフとイギーを守るため、今度こそ本当に犠牲になってしまいました。さらに戦いのなかで満身創痍となったイギーは、最後の力を振り絞ってポルナレフを救い絶命。仲間の犠牲を受け、ポルナレフはズタボロになりながらヴァニラ・アイスにとどめを刺します。断末魔を叫ぶ相手に、ポルナレフは「地獄でやってろ」と決め台詞。そして戦いの後、天に上るアヴドゥルとイギーを見て涙をこぼしました。
その他、「アヌビス神」との剣vs剣の真っ向勝負や、子供に戻った状態での「セト神」のアレッシーとの知恵比べ、またエンヤ婆の「正義」に操られて便器を舐めさせられたり、ホル・ホースに鼻に指を突っ込まれたりした迷勝負など、ポルナレフのエピソードはどれも印象的です。5部では車いすの不自由な身体で再登場しましたが、血の滴りを利用して最強の「キング・クリムゾン」を操るディアボロに一太刀食らわせるなど、相変わらずの勝負勘を見せました。