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『ダイの大冒険』「倒したと思ったのに…」変身して真の力を解放した強敵たち

ゲームでも連戦となるパワーアップ変身をする敵たち

 最初にダイとの戦いに敗れて姿を変えたのが、魔王軍六大軍団のうちのひとつ氷炎魔団の軍団長、氷炎将軍フレイザードでした。最後の大技である弾岩爆花散を敢行したものの、空烈斬を会得したダイの一撃で核を分断されてしまい、身体の左右の炎と氷を維持できなくなり敗北します。

 しかし、ミストバーンが提供した魔影軍団最強の鎧を装備、より強大な力を得てすぐさまリターンマッチを挑んできました。ところが、すでに空の技の習得でアバン流刀殺法を完全にマスターしたダイの敵ではなく、完璧なアバンストラッシュによって倒されます。

 続いてはダイの父親である超竜軍団長の竜騎将バラン。「竜(ドラゴン)の騎士」の最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)である「竜魔人」となることができます。ただし、この姿はダイと戦う前に変身していました。その秘呪文である竜闘気砲呪文(ドルオーラ)は、本来ならば竜魔人でないと使えない技です。

 そして、妖魔司教ザボエラの率いる妖魔士団の幹部、妖魔学士ザムザも戦いの途中で変身しました。わざとダイの怒りを誘うように挑発し、頃合いを見計らって超魔生物へと変身、一時はダイを飲み込んでしまうところまで追いつめています。

 その父であるザボエラもダイとの戦いではありませんが、超魔ゾンビとなって不利な状況から逆襲していました。しかも、他の変身は何らかのリスクがあったのに、超魔ゾンビの姿になるのはノーリスクだったことから「悪魔の頭脳」、「最低の発想」とまで言われています。

 このように、これまで戦ってきた敵のなかには戦闘途中で変身して、まったく違う姿になる敵が意外と少なくありません。前述したようにゲーム『ドラクエ』を思わせる展開と考えると、まさに『ドラクエ』らしいドラマ仕立てだと言えます。

 先日、今回のアニメは全100話で完結するという発表がありました。それから逆算すると残りは9話。何もなく毎週の放送が進めば本年の10月22日の放送でTVアニメ『ダイの大冒険』は最終回を迎えることになります。

 残りの話数を考えるとまだ波乱がありそうですが、いよいよラスボスである真・大魔王バーンとの戦いの幕が切って落とされた今週から目が離せません。これからの怒涛の展開は、原作マンガで先を知っている筆者も大注目です。

(加々美利治)

【画像】名バトルが蘇る! 強敵を斬り倒してきたダイの愛剣

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