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【漫画】お昼はカツオの漬け丼! 夫婦がご飯を作って食べる日常に「ほっこり」「飯テロ」

在宅で仕事をしている円山さん夫婦。今日は「しらすオイル」を使った朝食をそれぞれ食べ、その後夫は昼食「カツオの漬け丼」の仕込みに取り掛かります……。蟻子さんが連載中の、夫婦の食卓を描いたマンガにほっこりします。

旬の食材を使った料理がおいしそう! 夫婦の丁寧な食卓

夫婦でご飯作りをする日常(蟻子さん提供)
夫婦でご飯作りをする日常(蟻子さん提供)

 円山さん夫婦は、起きる時間がバラバラのため、朝ごはんはそれぞれが好きなものを食べます。今日は「しらすオイル」を使った朝食。そして在宅で仕事をしているふたりは昼食も一緒。夫は朝食後に昼食の仕込みに取り掛かります。今日のお昼は「カツオの漬け丼」で……。

 蟻子さん(@go_antz)による創作マンガ『夫婦がカツオの漬け丼をつくって食べる話』がTwitterで公開されました。本作は「マトグロッソ」にて連載中の『盛りつけ上手な円山さん』からの一編。おいしいものが大好きな夫婦が旬の食材でいろいろなご飯を作って食べる、丁寧な食卓を描いた物語です。

 読者からは「おいしそう」「まねしたい」「温かい空気感が好き」「素敵な絵」「ほっこりした」「ゆるい夫婦関係が最高」「すごい飯テロ」「お腹がすいてきた」などの声があがりました。Twitter投稿は2.6万いいねの話題作となっています。

 作者の蟻子さんに、お話を聞きました。

ーー蟻子さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

 コミティア(オリジナル同人誌の即売会)で出会った編集さんに連載のお話をいただいたことがきっかけです。デビュー作『あいすべき憂鬱』(実業之日本社)がアイスクリームを題材としたマンガだったこともあり、そこからいろいろ食べ物を描く機会をいただくようになりました。

ーー『盛りつけ上手な円山さん』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

「夫婦の食卓」をテーマにしたマンガが読みたい、という担当さんのリクエストが始まりです。私も普段スーパーに並ぶ旬の食材を見てワクワクしたり、料理番組で「食材」が「料理」に変身する過程にときめいたりする瞬間があったので、それをマンガにしてみよう、というところから今の構成に至りました。

 主人公の円山夫婦は日々をのどかに暮らす自然体なふたり。こんな人たちが隣に住んでいたら平和でいいなぁと思いながら描いています。

カツオの漬け丼を作る過程もリアル(蟻子さん提供)
カツオの漬け丼を作る過程もリアル(蟻子さん提供)

ーー食材やお料理のイラストがとてもリアルでおいしそうです。作画でこだわっているところや心がけているところなどはありますか?

 ありがとうございます。描く過程では、それぞれの食材が持つ「色の由来」を考えている時が楽しいです。カツオだったら、この柵はどの部位で、どう動いてきた筋肉で、この時期どういう脂の乗り方をしていてこの赤なのか……とか、海苔なら、どれだけ大量の海藻がプレスされて日干しにされてこの密度になっているんだ……とか。

 調理のなかでも、味付けや温度、時間の経過でその食材がその時にしか見せない色があると思うので、それぞれを丁寧に追っていけたらと思います。

ーー作品に寄せられた反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。

「夫婦がごはんを作って食べる」という、ひたすらシンプルなこのお話にたくさん反応をいただけたことにびっくりしました。「おいしそう」「きれい」と言っていただけることはとても励みになりますし、なかには「食にはあまり興味がなかったけど、食べ物に対して感じたことのないドキドキを感じられた」というメッセージもいただき、それぞれさまざまな読み方をしてくださったことが実感できて大変うれしかったです。

ーー今後の創作活動について教えて下さい。

 まずはこの『盛りつけ上手な円山さん』の単行本をお届けしたいというのがひとつの目標です。その後も暮らしのなかにあるテーマや物語を見つけてマンガにしていけたらと思っています。

 また、勝手な野望(?)としては、いつか好きな喫茶店の食べ物や料理研究家さんのごはんを描ける機会があったらいいな、ということも夢見たりしています(笑)。そういう機会にたどりつけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

(マグミクス編集部)

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