【漫画】和服で出社する美人上司 近寄りがたい雰囲気だが? 素顔を知った社員「不憫」
ある広告会社で、和服で出社している女性がいました。彼女は美人で有能ですが、周囲からは近寄りがたい印象を持たれていました。そんな彼女とひょんなことから出会った社員は……。原田繭さんのマンガが和服に興味を持たせてくれます。
スーツが汚れた社員、和服でオフィスに戻り騒然!
ある広告会社では、和服で出社している女性がいました。彼女は和服関連の業務を担う社内の有名人・片見和乃。美人で有能ですが、和服の印象もあいまって威圧感があり、周囲からは近寄りがたい印象を持たれていました。そんな彼女と男性社員・千歳がひょんなことから出会い……。
原田繭さん(@Harada_Mayu)による創作マンガ『和服な上司が意外とアレだったお話』がTwitterで公開されました。本作は「COMIC FUZ」にて連載中の『和服な上司がいとおしい』の冒頭部分。着物を着こなす女性上司と彼女に興味を持った社員とのもどかしいラブコメ作品です。
読者からは「面白い」「キュンとした」「和服って意外といいもの」「なかなか着る機会がないけど興味はある」「勉強になった」などの声があがりました。Twitter投稿には8800件の「いいね」がついています。
作者の原田繭さんに、お話を聞きました。
ーー原田繭さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
それまで賞は何度かいただいていたものの、なかなか紙面に載るチャンスをつかめずにいてだいぶ落ち込んでいたので、楽しくて幸せなお話を描こうとWebにマンガを載せました。それを見かけた4コマ雑誌の編集さんが声をかけて下さったのが商業デビューのきっかけです。載っている雑誌を手にした時の感動をまだ覚えています。
ーー『和服な上司がいとおしい』のお話はどのように生まれたのでしょうか?
お着物好き少女の4コママンガを同人誌にしたのですが、それを今の編集さんが見て、作品が作れそうとおっしゃって下さって。一緒に和服のマンガを作ることになりました。イベントによく着物で行っていたので、好きなことが知られていたのも理由にあるかもしれません。
和服は現在、堅い・怖いといったイメージを持っている方がとても多く、それがひとつのネックでした。実際はもっと柔軟でかわいさもあり、楽しいものです。ヒロインである和乃さんは、そういった特徴を体現したようなキャラクターとして考えました。そんな彼女を千歳と一緒に知り、驚いたり好きになってもらう。和乃さんを好きになるのと同時に、和服のことも知って好きになってもらえないかとお話を組み立てていきました。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
読んでお着物を着始めたという方が実際にいらっしゃったことです。目指していたこととはいえ、思わず踊りました。あと、登場人物がかわいいとおっしゃって下さる方が予想以上に多いことでしょうか。そういう声を見かけると「描いても大丈夫」という気持ちになります。うれしい限りです。
ーー『和服な上司がいとおしい』の単行本が4巻まで発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
和服は難しいと思われがちですが、そういうことを感じずに、かわいい、楽しいという気持ちで読んでいただけるのではと思います。そのなかで、ちょっと知らないことを知ったりとか、イメージが広がったりとかしていただけるのではないかと。
特別和服好きでない方でも、面白いと思ってもらえるよう目指したマンガです。ぜひ一度読んでみていただきたいです。
ーー今後の創作活動について教えて下さい。
他にもいろいろ描けたらと思って練っています。共通して、読んで楽しい気持ちになれる作品を作りたいなと思っています。
(マグミクス編集部)