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『ONE PIECE』研究家が厳選!最終章を楽しむために今読み直しておきたい単行本5冊は?

大人気マンガ『ONE PIECE』がついに最終章に突入し、大きな盛り上がりを見せています。ここから緻密に張り巡らされた複線がどんどん回収されていくはずですが、その前に「読み直しておきたい」単行本があります。今回は『ONE PIECE』を研究し続けた専門家にインタビューし、厳選の5冊を紹介します。

25巻は表紙も内容も凄い!

今読み直したい『ONE PIECE』の単行本5冊とは?(画像:写真AC)
今読み直したい『ONE PIECE』の単行本5冊とは?(画像:写真AC)

 アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』の大ヒットや、単行本累計発行部数の5億部突破とそれに伴うギネス世界記録の更新、そして連載の最終章への突入……連載25周年を迎えた『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)が、22年夏に大きな盛り上がりを迎えています。

 さまざまなトピックのある『ONE PIECE』ですが、連載を追っているファンにとっては、ついに突入した最終章の行方がもっとも気になるところでしょう。「『ひとつなぎの大秘宝』の正体は?」「世界情勢の行方は?」「あのキャラクターはどうなる?」と、人によって注目ポイントはさまざまでしょうが、国民的マンガの最終章に期待が高まっているのは確かです。

 そこで今回は、この最終章を楽しむために「今こそ読み直しておきたい単行本」を『ONE PIECE』研究家のミヤザワ氏に、5巻分選んでいただきました。アニメをきっかけに23年間『ONE PIECE』に触れ続け、「空島編こそ傑作編」と主張する彼が全103巻から選んだのは、はたして?

※ここから先の記事は単行本未収録、未アニメ化の内容に一部触れています。ご了承の上お読みください。

●第25巻「一億の男」

 ルフィたちが空島に行くため、その方法を知っているモンブラン・クリケットと出会うところから始まる1冊です。麦わら海賊団の活躍以外にも、赤髪と白ひげの間接的接触や聖地マリージョアにおける海軍と七武海による会議、ティーチの決起といった出来事も見どころです。

 ミヤザワ氏 「シャンクスやバギーが久々に登場し、さらにドフラミンゴやバーソロミューくま、五老星といった世界に影響力を持つ人物も初登場する巻です。表紙に大きく描かれた4人(ルフィ、バギー、シャンクス、黒ひげ)はいずれ揃って四皇になるのではないかと噂されていましたが、見事にその通りになりましたね」

●第45巻「心中お察しする」

 ゴーイングメリー号が沈む、あの名シーンの後から始まる45巻。ウォーターセブン編から続く一連のエピソードのエピローグとして、新たな乗船の入手や、「3人目」と「7人目」の加入などが描かれます。

ミヤザワ氏 「コビーの再登場に、ガープやドラゴンに関する新事実の発覚、さらに頂上戦争のきっかけとなるエースと黒ひげのバナロ島の決闘といった、熱いエピソードが揃っています」

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