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「自動的に殺す」とは一体…?『ゴールデンカムイ』不死身の杉元の怖い名ゼリフ5選

もっと聞かせて!杉元の「怖いセリフ」には中毒性がある

杉元の新たなる「怖いセリフ」も楽しみな『ゴールデンカムイ』アニメ4期ビジュアル (C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
杉元の新たなる「怖いセリフ」も楽しみな『ゴールデンカムイ』アニメ4期ビジュアル (C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

●「皮剥いでくる」

 刺青囚人の親分・若山輝一郎と姫・仲沢達弥の「親分と姫」のエピソードでも、思わずビビる杉元の一言がありました。

 ここでの主役は親分と姫です。車でヒグマから逃げる最中、親分の大事な長ドスを追って落ちた姫、襲いかかるヒグマ、助けに行き相討ちとなる親分……。手に汗握る緊迫の場面の終わりは、互いが最後の人だと満足げに微笑みつつ、固く指を絡ませながら息絶えるふたりの姿でした。『ゴールデンカムイ』屈指の胸アツシーンが、見開き大ゴマで描かれたのですが……。

 ページをめくると、ナイフを手にした杉元が「皮剥いでくる」と、何とも言えない表情で口にします。そう、用があるのは親分の刺青だけなのですから。情緒をぶった切る杉元に、ビビりながらもしびれます。

●「インカラマッとキロランケ もしどちらかが殺されたら…… 俺は自動的に残った方を殺す!!」

 アイヌの金塊を隠したとされる「のっぺら坊」の正体を見極めるために、網走監獄に向かう杉元たち。一行はアシリパ、脱獄王・白石、第七師団から離脱した狙撃の名手・尾形、マタギの谷垣、アシリパの父の盟友・キロランケ、占い師・インカラマッ(ラは小文字)と大所帯になっていますが、そこで全員が疑心暗鬼になる事態がありました。

 キロランケは「のっぺら坊」がアシリパの父だと言い、インカラマッはアシリパの父はキロランケに殺されていると、まったく違う主張をするのです。いったいどちらの話が信じられるのかと探り合う一同に、杉元はとにかく網走に行くしかないと道を示し、こう言い放ちます。

「インカラマッとキロランケ 旅の道中もしどちらかが殺されたら…… 俺は自動的に残った方を殺す!!これでいいな!?」

 妙に爽やかな表情で恐ろしいセリフを残し、直後に「なんてなッ!!」と笑う杉元。他の誰も笑っていないのは、「杉元ならやるだろう」と思っているからでしょう。

●「元気になって戻ってこい ぶっ殺してやるから」

「樺太編」にて、杉元たちを裏切り、アシリパの毒矢を目に受けた尾形百之助に対し、杉元は「あの子を人殺しにはさせねぇ」と目玉をえぐり、毒を吸い出します。そう、「手を汚す」のは杉元の役目なのですから。

 そして、杉元は瀕死の尾形を死なせないために病院で治療まで受けさせるのですが、死にかけていたはずの尾形は一枚上手で、まんまとロシアの大地に逃げていったのです。その後ろ姿を見ながら、杉元が心のなかでかみしめたのが「元気になって戻ってこい ぶっ殺してやるから」のセリフでした。殺す決意を固めながらほほ笑む表情には、凄みとポジティブさがあふれていて、思わず「うん、それでこそ、杉元!」と手を叩きたくなります。怖いけど。

 杉元の覚悟を感じる怖~いセリフは、アニメ4期で描かれるエピソードにもたくさんあります。その他、未アニメ化の「偽アイヌ編」(単行本9巻)は杉元の「殺戮マシン」ぶりが際立つエピソードで、「アシリパさんが『刺繍に夢中』だぁ?」「ヴェぇろろろろごうろろろあ゛あ゛ッッ!!」と、鬼の形相でいろんな名言や言葉にならない狂気を見せ、偽アイヌの囚人たちを皆殺しにしていました。

(古屋啓子)

【画像】傷だらけだけど、やっぱかっこいい!杉元の勇姿が見られる特別ビジュアル(8枚)

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