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『スパイファミリー』アーニャの「凄さ」を考察 実年齢4~5歳なら優秀すぎる!

父は「スパイ」、娘は「超能力者」、母は「殺し屋」という一風変わった家族を巡る、ハートフルでコメディチックで、時にシリアスな日常を描く人気作『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』。娘のアーニャはテストも運動もダメな生徒として描かれていますが、実は天才児では!? アーニャの凄さを考察します。

アーニャは6歳ではない

TVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:1「オペレーション<梟>」よりアーニャ (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
TVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:1「オペレーション<梟>」よりアーニャ (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

 1960~70年代の東西冷戦風の世界で、スパイの父と、超能力者の娘と、殺し屋の母が織りなす日常を描いた人気作『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』。スパイのロイド・フォージャーこと、<黄昏>は任務遂行のために、孤児院よりアーニャを引き取り、娘とします。

 スパイアニメ好きのアーニャは、ロイドの心を超能力で読むことで、父がスパイであることを理解しました。アーニャは父の任務<梟>(ストリクス)達成のために、名門校イーデンを受験します。しかし、アーニャは受験を失敗し、繰り上げでなんとか合格になるほどの勉強嫌い。入学しても、アーニャの成績は低空飛行で、運動も振るわず、優等生の証である<星>(ステラ)獲得もままなりません。

 このように劇中で「落ちこぼれ生徒」のような扱われ方をされているアーニャですが、筆者は「とても優秀な子供」だと考えています。

 ロイドがアーニャと初めて出会った時、ロイドは「イーデン校の就学年齢は6歳から。この子はどう見ても4、5歳かそこら……」と言っています。

 アーニャはロイドの心を読んで「むっつ」と答えたので、以後「6歳」という扱いをされています。でも、ロイドの洞察力は図抜けており、劇中でほぼ間違えたことはありません。ですから、アーニャの実年齢は「4~5歳」で間違いないと思われます。

 なお、ロイドは孤児院に「読み書きができる子供を引き取る」という条件を付けていて、アーニャを紹介されているのですが、これもすごいことです。

『SPY×FAMILY』はヨーロッパ風の架空国家を舞台としています。東西ドイツを連想させる舞台なので、ドイツを例に出しますが、例えば現代でのドイツにおける就業可能人口でも、7人に1人が文章の読み書き能力が不十分なのだそうです。

 劇中で、組織の実験体にされたアーニャが、強制的に勉強させられる場面が描かれていますが、4~5歳で読み書きがこなせること自体が「地頭の良さ」を示しているのではないでしょうか。

 またアーニャは、アニメ『スパイウォーズ』が大好きですが、このアニメはさまざまなスパイ道具や、組織の暗躍などが描かれています。このアニメを理解できるからこそ、ロイドや母になったヨルの行動原理を、ある程度理解できているわけです。

 個人差はありますが、例えば日本人で4~5歳と言えば『アンパンマン』のような、シンプルな子供向け作品を見る年齢でしょう。『スパイウォーズ』のストーリーを理解して「○○をしないと、父が危ない」のように、実際の行動で応用できるアーニャの世間智や応用力も、かなり優れているのではないかと思えます。

 さらに言うと、イーデン校は6歳で入学する設定ですが、日本の小学校よりも授業が難しいと思われます。劇中で、ロイドはアーニャに「で、分母が3になって1/3だな」と分数を教えていますが、分数を習うのは現代の日本では小学校2年生です。

 アーニャがもし4歳なら、3年も前倒しで分数の授業を受けていることになりますから、回答が間違いだらけになるのは当然です。にも関わらず、アーニャは努力して「実力で全教科赤点回避」するエピソードも今後アニメで描かれるでしょう。これはすごいことです。

 知能指数は「精神年齢を実年齢で割り、100を掛ける」ことで計測します。もしアーニャが4歳で、6歳並みの知能があれば、知能指数は150です。知能指数は140以上で「天才または準天才」となります。アーニャの試験結果は「228人中213位」なので、6歳並みとまではいきませんが、テスト結果を見ても、相当高い知能だと考えられます。

 スポーツが苦手という描写もあります。単行本2巻でアーニャの身長が99.5cmと書かれています。『SPY×FAMILY』世界の平均身長は分かりませんが、参考として、ドイツ人女性の4歳の平均身長は104cmです。アーニャの身長は、ドイツ人女性の3~4歳並みということです。

 ちなみにドイツ人の6歳女性は平均116cmあります。アーニャの同級生たちは、アーニャより平均で1.17倍も背が高いという見方もできるわけです。これは大人で考えるなら、身長150cmの女性が、平均身長174cmの女性グループに入ってスポーツするようなものですから、周囲についていけないのは当然でしょう。

 4歳と6歳では運動能力が大きく異なります。例えば25m走では、4歳前半の女性は平均8.25秒ですが、6歳前半では6.56秒ですので、79%の速度しか出せないことになります。

 しかし、アーニャは心を読んだとはいえ、ドッジボールの球を連続回避していますから、運動センスが悪いとは思えません。単純に「周囲の子供が年上で、体格でかなり劣るから」ついていけていないのではないでしょうか。

 こうしたことを考え合わせると、4~5歳のアーニャが、優秀な生徒が多いイーデン校で学校生活についていけているだけで、充分「優秀な子供」と言えると考えられます。

(安藤昌季)

【画像】第2クール、アーニャの優秀さが分かるシーン(4枚)

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