マグミクス | manga * anime * game

伏線回収がすごいアニメ3選 点と点が線になる「アハ体験がたまらない」「構成に震えた」

後の展開をほのめかすように、物語に張られる「伏線」。分かりやすい伏線もあれば、その意味を知って「まさか!」と驚くような、巧妙な伏線も。さりげない伏線が多く、物語後半で怒涛の回収がなされる作品は、その種明かしに思わずうならされる視聴者もいることでしょう。この記事では、伏線回収がすごいアニメを3作品ご紹介します。

あれもこれも伏線だったなんて…! 怒涛の回収に息をのむアニメ

 登場人物たちのさりげないやり取りやしぐさまでもが、伏線となっているアニメってありますよね。伏線が多く、目立たないほど、物語の展開が分からなくなるもの。大量の伏線が一度に回収され、驚いたことのある方もいるのではないでしょうか。この記事では、伏線回収がすごいアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「構成のすごさに震えた」「伏線だらけでやばいし泣ける」と評判です。

●『四月は君の嘘』(2014年10月~放送)

『四月は君の嘘』 (C) 新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
『四月は君の嘘』 (C) 新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会

 かつて「天才」と呼ばれたピアニスト・有馬公生(ありま・こうせい/CV:花江夏樹)は、母の死がきっかけで、「ピアノを演奏するとその音が聞こえなくなる」というトラウマを背負っています。次第に公生はピアノを弾かなくなり、ピアノと母親を失った彼の日常は、どこか色をなくしたようでした。

 14歳になった公正はある日、幼なじみの澤部椿(さわべ・つばき/CV:佐倉綾音)に、クラスメイトの宮園かをり(みやぞの・かをり/CV:種田梨沙)を紹介されます。ヴァイオリニストであるかをりの演奏を見た公生は、その自由で美しい演奏に衝撃を受け、彼自身の世界も色づき始めて――?

『四月は君の嘘』は同名マンガ(作:新川直司)を原作としたアニメです。2016年には第2回SUGOI JAPAN Awardでアニメ部門1位を獲得し、映画化・小説化もされた人気作品である本作。原作も2012年にマンガ大賞2012にノミネートされ、2013年には講談社漫画賞の少年部門を受賞しています。

 美しい作画とともに、中高生の淡い恋愛模様や、音楽への情熱が描かれる本作。物語の展開は分かりやすいものですが、そのなかに少しずつ伏線が組み込まれています。特に、本作のヒロインであるかをりは、譜面を無視して演奏したり、前から食べたかったワッフルを食べて大げさに喜んだりと、自由奔放な性格です。そして、彼女にはそうなるに至った理由があります。

 そして、本作最大の伏線が、『四月は君の嘘』というタイトルです。一見、日本語として不完全な印象を受けるフレーズですが、その一つひとつの単語には、重大な意味が隠されています。物語終盤でその「嘘」の意味が分かったとき、きっと涙なしには見られなくなるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『輪るピングドラム』(2011年7月~放送)

『輪るピングドラム』 (C)イクニチャウダー/ピングループ
『輪るピングドラム』 (C)イクニチャウダー/ピングループ

 双子の男子高校生、高倉冠葉(たかくら・かんば/CV:木村昴)と高倉晶馬(たかくら・しょうま/CV:木村良平)は、妹の高倉陽毬(たかくら・ひまり/CV:荒川美穂)と3人暮らし。しかし陽毬は不治の病に侵されており、医師に「余命数か月」と宣告されてしまいます。

 後日、陽毬の希望で水族館に行った3人でしたが、兄ふたりが目を離した隙に陽毬は転倒。急逝してしまいます。悲しみに暮れるふたりでしたが、水族館で買ったペンギンの帽子をかぶった陽毬は起き上がり、「わらわはこの娘の余命をいささか延ばしてやることにした」と言い出して――?

『輪るピングドラム』は、『少女革命ウテナ』「美少女戦士セーラームーンシリーズ」を手掛けた幾原邦彦監督による、オリジナルアニメです。独特の世界観が話題を呼び、小説化・マンガ化もされました。現在、10周年プロジェクトの一環として劇場版『Re:cycle of the PENGUINDRUM』の後編が公開中です。

 本作には、第1話から多くの伏線が張られています。3人の住む街が「荻窪」であること、陽毬の急逝を、冠葉が「俺たちに課せられた罰」と表現していること。なぜか生き返った陽毬が起き上がった時に叫んだ、「生存戦略」という言葉の意味は何なのか。

 随所に登場する電車や乗り換えのオマージュも、本作の根幹に深くかかわっており、これらの伏線が物語の真相とともに、少しずつ明らかになります。暗喩の多い独特な表現が少し難解ですが、第1話に出てくる『銀河鉄道の夜』(作:宮沢賢治)の内容を照らし合わせると、より理解しやすくなるでしょう。

 作品全体の意味が分かると、OPにも伏線が隠されていることに気付くという、伏線が張り巡らされた作品です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『Occultic;Nine(オカルティック・ナイン)』(2016年10月~放送)

『Occultic;Nine(オカルティック・ナイン)』 (C)Project OC9/Chiyo st.inc.
『Occultic;Nine(オカルティック・ナイン)』 (C)Project OC9/Chiyo st.inc.

 高校2年生の我聞悠太(がもん・ゆうた/CV:梶裕貴)は、オカルト系のブログ「キリキリバサラ」を運営しており、アフィリエイトで一攫千金を狙っていました。そんな悠太は、「幽霊なんているはずない」と思いながらも、引きこもりニートをしながら日々オカルト話を探していました。

 そして、「キリキリバサラ」をきっかけに、キャラの濃い人々が徐々に悠太のもとへと集まります。自称「使い魔」の成沢稜歌(なるさわ・りょうか/CV:佐倉綾音)、人気占い師の相川実優羽(あいかわ・みゆう/CV:吉田仁美)など、集まる面々の運命が複雑に絡み合い、悠太はとある大事件へと巻き込まれて――?

『Occultic;Nine(オカルティック・ナイン)』は、同名ライトノベル同名マンガ(著:志倉千代丸、イラスト:pako/オーバーラップ)を原作としたアニメです。原作者の志倉千代丸氏は『シュタインズ・ゲート ゼロ』の原作も担当しており、本作は後に、『STEINS;GATE』をはじめとする「科学アドベンチャーシリーズ」に数えられることとなりました。

 作品タイトル通り、「オカルト」な出来事が次々と起きる本作。不可解な事件も、少しずつその謎が解き明かされていきます。なお、「科学アドベンチャーシリーズ」らしく、そのロジックはなかなかに科学的。難しい単語や説明も出てきますが、幽霊をはじめとしたオカルト現象を論理的に解明していく様は、ある種爽快です。

 また、最初は関わりがなさそうに見えるアクの濃い登場人物たちも、物語が進むにつれてそのつながりが見えるように。謎が謎を呼んでいた序盤の展開も、各人物の正体が明らかになり、終盤で一気にその全体像が見えてきます。回収されない伏線も残ったものの、「そう来たか!」という鮮やかな伏線回収が見られるのが、本作の魅力と言えるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

* * *

 謎が解けたり疑問が意外な形で解消されたりと、作品としての面白さとスッキリ感を味わえる「伏線回収がすごいアニメ」。1周目では理解が追いつかないこともありますので、そんなときはぜひ、2周目、3周目にチャレンジしてみてくださいね。1周目とは別の発見と出会い、思わず膝を叩くような「アハ体験」が味わえるかもしれません。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

【画像】「伏線回収」が気持ち良すぎるアニメをもっと見る(6枚)

画像ギャラリー