【考察】『ONE PIECE』癒し&コメディ枠の3人の悪魔の実が「覚醒」したらどうなる?
『ONE PIECE』の「悪魔の実」は、「覚醒」というもうひとつ上の段階があることが語られてきました。第1046話にて、カイドウによって覚醒の条件が語られています。それは「自分の心身が「能力」に追いついた時起きること」とのことでした。さて、ふと考えたのですが、作中の癒し&コメディ枠であるあの能力者3人は、この条件を満たすことができるのでしょうか?
気になる覚醒の条件!「赤っ鼻」は覚醒なるか?
※この記事は単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。
最終章を迎えた大人気マンガ『ONE PIECE』1046話にて、カイドウが「お前の心身が能力に追いついた時起きるのが覚醒だ」と語ります。そして、ルフィはカイドウに重傷を負わされ、死に瀕した状態でようやく覚醒の能力(ニカ)に目覚めました。
今のところ、作中で覚醒の能力を見せたのはドフラミンゴやカタクリ、ロー、キッドなどのキャラです。彼らは共通して、実の力だけに頼らず、心身を鍛え上げた者であることがうかがえます。さて、筆者は個人的に「彼らの悪魔の実の覚醒を見たい!」と思うキャラクターが3人います。彼らが覚醒し、さらなる高みへ登り詰めることができるのでしょうか。
●チョッパー(ヒトヒトの実)
ルフィが食べた悪魔の実は、「ゴムゴムの実」ではなく「ヒトヒトの実(幻獣種)・モデル『ニカ』」ということが判明しました。同じく「ヒトヒトの実」を食べた存在として、元海軍元帥のセンゴクがいます。彼の実も幻獣種(モデル「大仏」)だったため、「チョッパーももしかしたら、なんらかの幻獣種かも!?」と、考えたくなります。
ただ、チョッパーは医者であり、一味のなかでは「戦闘ができる頭脳派」といったイメージです。賢さや精神面では申し分なさそうですが、「強さ」という点では他の覚醒した人物たちに見劣りします。そんな彼が覚醒するとしたら、今以上に強さに磨きをかける必要や、単独で窮地におちいるといった試練を乗り越えなくてはならないのかもしれませんね。彼が開発した丸薬「ランブルボール」で変身を遂げた姿が「覚醒状態」と見ることもできますが、いずれは薬抜きであれ以上の強さを手に入れなければ他の覚醒キャラの同等とは言い難いと思います。
●バルトロメオ(バリバリの実)
あらゆる攻撃を防ぐバリアを生み出す、「バリバリの実」の能力者・バルトロメオは、その便利すぎる能力で、劇場版『ONE PIECE FILM RED』でも大活躍していました。ルフィの信奉者でコミカルさが目立つ彼ですが、作中での懸賞金は現時点で2億(2022年8月時点)となかなかの実力者です。
強さという点では、バルトロメオは割と覚醒の条件を満たしていそうです。ですが、彼の攻撃的な性格と守ることに特化した実の能力は、なんだか相性が悪そうな気もします。ルフィたちには命も惜しまず身を挺する彼ですから、「極限状態のなかでルフィたちを守ろうとした時、能力が覚醒する!」……みたいな展開があれば、すごく胸が熱くなりますね。覚醒して一度に出せるバリアの数が増えたり、さらなる広範囲のバリアを出すバルトロメを想像してしまいます。
●バギー(バラバラの実)
物語の最序盤でルフィたちに立ちはだかった男・バギー。大した実力もない彼ですが、今や四皇のひとりにまで数えられてしまいました。謎の豪運に助けられてきた彼は、「強さ」という点では、現在の『ONE PIECE』世界で見ると最弱の部類に入るかもしれません……。
ただ、彼の「心」の強さは、なかなかのものだと思います。実力に見合わない地位や名誉を手に入れて、内心ビビりながらもその地位に居座れる図々しさ。彼を慕う部下も非常に多く、しまいにはミホーク、クロコダイルという作中屈指の猛者と同盟まで結んでしまいました。なぜ傘下にいるのかは不明ですが、このふたりに鍛えられれば、彼も「覚醒」できるのでは……という期待感を、どうしても抱いてしまいます。自分だけでなく周囲のものもバラバラにできるようになれば、一気に最強格まで登れそうです。
考察というより筆者の「こうなったらいいなあ」という妄想の記事になってしまいましたが、こうした妄想を書きなぐりたくなるほど、『ONE PIECE』における悪魔の実の覚醒は、物語をガラリと変える大事な要素のひとつです。次は誰の覚醒がおがめるのか。「ワノ国編」も完結し、これから本格的に動き出す最終章が、楽しみでなりません。
(サトートモロー)