【漫画】感情が生まれないロボットが「涙」、真意は? 「心ってどこから?」考察広がる
ロボットに感情を教えたい博士。ある日、博士が発作を起こしてしまうとロボットが涙を流して……。切なくも優しいお話、と話題の『心のないロボット』の作者・亜乃アメ助さんにお話を聞きました。
ロボットに「感情」は芽生えるのか?ロボットが再現した「感情」とは?

亜乃アメ助さん(@ano_amesuke)による創作マンガ『心のないロボット』がTwitter上で公開されました。ロボットに感情を教えたい博士と感情が分からないロボットのお話で、ロボットの「感情」について、コメント欄で多くの考察が飛び交いました。
いいね数は3.3万を超えており、読者からは「号泣しました」「心ってどこからなんでしょうね……」「切なくて哀しくて優しいお話」という声があがっていました。切なくも温かい『心のないロボット』の作者・亜乃アメ助さんにお話を聞きました。
ーー『心のないロボット』のお話が生まれたきっかけは何ですか?
「ロボットと心」というテーマは、さまざまなファンタジー作品で題材になるかと思いますが、自分もそういうファンタジーが描いてみたいなあ、という思いつきです。
ーーどこからロボットの「感情」が芽生えていたのか、読者の間で考察が盛んに行われていました。この作品を描くうえで気を付けた点や工夫した点はありますか?
このマンガは作者が正解みたいなものを話すと面白くなくなってしまう系の作品だと思いますので、皆さんの解釈にお任せします。むしろ、そのように読み手側が考察してくれるように意識したので、考えてくれることがうれしいです。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
考察のコメントもとても楽しませていただいていますが、ロボットの事を博士同様、愛しく思い涙を流してくれた方、ロボットを見て「感情」を感じてくれた方、全てに感謝しております。
ーーWebマンガサイト「くらげバンチ」で連載されていた『ポジティブぼっちハルミちゃん』の単行本第2巻が好評発売中です。本作のあらすじと見どころを教えて下さい。
本作は、ハルミちゃんがポジティブにぼっちを楽しむ話です。サブ主人公のフユというキャラクターが、グループになじもうとカラ元気で頑張るけど、心から楽しむことができず悩むという、とてもうじうじネガティブな性格なのですが、ハルミちゃんのポジティブぼっちな面を見て少しずつ成長していくストーリーです。コミカルな雰囲気も入れつつ自分なりの呪詛も吹き込みました。特に2巻に。人恐怖症の方にはぜひ読んで欲しいです。
ーーSNSなどで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
SNSで公開するマンガは短くていいため、描きたいところだけ描けるという利点が描き手としてはとても楽しいです。ほかのSNSでマンガを公開されている方々と比べると頻度はあまり多いほうではありませんが、息抜きと描き切ったという自信回復を同時に行えるので個人的にはコレに助けられています。多分それが原動力になっていると思います。もちろん、SNSで反応をいただいた時も、次を描こうと思えるたくさんの原動力になっています。
●亜乃アメ助さん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)