動機が凶悪すぎ? 映画『名探偵コナン』の恐ろしい犯人TOP3 もはや犯罪のデパート…
ヒット作だらけの劇場版『名探偵コナン』に登場する犯人たちは凶悪な動機を持ち、殺人以外にもさまざまな罪を重ねすぎている人物が多いです。さすが劇場版ともいうべき、圧巻の凶悪っぷりを見せた犯人たちをご紹介します。
勝手な復讐心と正義感? 凶悪犯の動機とは?

毎年さまざまな物語でヒットを叩きだしている劇場版『名探偵コナン』は、年々派手になるアクションに目がいきがちですが、動悸が極悪すぎるうえに、殺人だけではない罪を重ねまくっている犯人が多く登場するのも特徴です。今回はそのなかでも、特に動機と余罪が凶悪すぎる犯人が登場した映画を、独断ながらランキング形式でご紹介します。
※こちらの記事は、各作品の犯人のネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。
●第3位『漆黒の追跡者』本上和樹
2009年公開の『漆黒の追跡者』では、東京を中心にした複数の都県で6人が殺害される連続殺人事件が発生し、各現場に麻雀牌が置かれていたことと、被害者が普段使用している所持品からひとつずつ持ち物が盗まれていることから、同一犯による犯行として捜査が始まります。そこに黒の組織も絡んでくる物語や、トリックも実に巧妙な作品ですが、連続殺人事件の犯人自体は、本上和樹という組織とは無関係の男性です。
本上は2年前に、なな子という妹をホテルの火災で亡くしていました。当時、彼氏と駆け落ちしていたなな子は、泊まっていたホテルで火災に巻き込まれ死亡。ホテルに泊まっていたのは8名でしたが、避難するためのエレベーターは定員が7名で、彼女だけが亡くなってしまったのです。そして、実はなな子は自分からエレベーターを譲り、他の7人を救っていました。助かった7人は命の恩人のなな子に花を贈り続けていましたが、本上は彼らを恨み、順番に殺害していたのです。
しかも、本上は妹と駆け落ちした彼氏に罪をなすりつけ、自殺するように促しています。勝手な復讐心で妹が救った命を散らし、自分で罪を被るつもりもないという、姑息極まりない犯人でした。
●第2位『ゼロの執行人』日下部誠
2018年の『ゼロの執行人』は、東京サミットの会場となる予定の施設が爆破される事件が起こり、毛利小五郎が容疑者として連行されてしまうところから物語が始まります。警察や公安、検事なども出てくる少し大人向けのストーリーの本作の犯人は、公安部所属の検事である日下部誠でした。
日下部は負け知らずの凄腕として有名な検事でしたが、協力者であった羽場二三一を公安が自殺に追い込んでしまったことから、公安に対して恨みを抱えていたのです。そして、サミット会場を爆破して死傷者を出したうえに、NAZUへの不正アクセスで殺人未遂、さらに探査機を警察庁に落とすように操作するなど、とんでもない罪を重ねていきました。本人は「民間人を巻き込んでいない」と言い、あくまで自分は正義を貫いているというつもりでいるため、狂気を感じます。おまけに、羽場は安室徹と取引をして自殺を装っただけで、実際は生きていたため、日下部のやったことは復讐ですらなかったと言えます。