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インペルダウンの獄卒獣は元人間? 『ワンピース』動物系の覚醒の恐ろしさが話題に!

大人気マンガ『ONE PIECE』では、ずっと「悪魔の実の覚醒」が話題になっていますが、そのなかでも悪魔の実の分類のひとつ「ゾオン系」の覚醒者であるとされるインペルダウンの獄卒獣について、ネット上では「悪魔の実のモデルに能力者が乗っ取られた状態」なのでは? などと噂されています。

ゾオン系覚醒者に降りかかる代償とは……?

ゾオン系の実にも謎がいっぱい?(画像:写真AC)
ゾオン系の実にも謎がいっぱい?(画像:写真AC)

『ONE PIECE』の「インペルダウン編」で登場する獄卒獣は、獣と人が融合したような見た目が特徴的な獣人たちです。作中に登場したミノタウロス・ミノリノケロス・ミノコアラ・ミノゼブラの4体は異常なまでのタフさと回復力を持ち、大監獄へ潜入したルフィの前に敵として立ち塞がりました。

 元王下七武海であるクロコダイルの発言から、彼らがゾオン(動物)系の「覚醒者」であることは間違いないと考えられるものの、未だ正体は謎に包まれています。そんな極卒中に関して、実は「悪魔の実のモデルとなった動物に能力者が乗っ取られた状態」ではないかとの考察が出てきているのです。

※ここから先の記事は『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

 考察のきっかけとなったのは、「ワノ国編」終盤で覚醒したルフィに対し「誰だ」と問いかけた四皇のひとり・カイドウの発言でした。この発言は、ルフィが「太陽の神・ニカ」に乗っ取られていないかを確認したためではないか、とされています。ルフィが食べた「ゴムゴムの実」の正体は「ヒトヒトの実 幻獣種モデル『ニカ』」であり、「ヒトヒトの実」はゾオン系に分類される悪魔の実。つまりゾオン系能力者は覚醒して能力を得る代償として、元となった生物の精神に取り込まれてしまう可能性があると推測できるのです。精神が取り込まれていない状態が、完全な「ゾオン系の覚醒」であり、獄卒獣たちはそれに失敗したとも取れます。

 また、同じく「ヒトヒトの実」の能力者であるチョッパーが使う丸薬「ランブルボール」は、さまざまな形態に変化する代わりに、多用すると巨大な怪物と化し、自我を失うという副作用を持っています。チョッパーの成長と薬の改良で、「怪物強化(モンスターポイント)」として使えるようになりましたが、これは「ゾオン系覚醒」の理論を応用しているのではという説が唱えられてきました。

 これらの考察に対し、ネット上では「獄卒獣って元は人間だったのかな?」「ゾオン系の『覚醒』怖すぎる……」との声が上がっており、獄卒獣たちに同情的な意見も見られました。なかには、独特なキモかわいさから密かな人気を誇る獄卒獣たちの再登場を願う声も少なくないようです。

 獄卒獣の正体が悪魔の実の能力に乗っ取られたゾオン系の末路だとすると、実に恐ろしいもので、「悪魔の実」というネーミングにも説得力が出てきます。また、CP9の面々や、カイドウ率いる百獣海賊団、不死鳥マルコなどこれまで数々のゾオン系の実力者たちが出てきましたが、「覚醒」している様子はありません。それくらい、ゾオン系の実の覚醒は難しい、もしくは危険なものなのでしょうか。第1話から登場するものの、まだまだ謎の多い「悪魔の実」。その正体が明かされる日が待ち遠しいものです。

(マグミクス編集部)

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