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『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』BS12で放送 賛否分かれた福井晴敏版『愛の戦士たち』

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の総集編として、2021年に劇場公開された『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202の選択』がBS12で放映されます。『亡国のイージス』『終戦のローレライ』などの小説で知られる作家・福井晴敏氏が構成・監修した作品です。オリジナル版から大きく変わったエンディングに注目が集まりそうです。

大ヒット作『愛の戦士たち』をリメイク

 『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』ポスタービジュアル (C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202 製作委員会
『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』ポスタービジュアル (C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202 製作委員会

 太平洋戦争末期に海に沈んだ悲劇の戦艦「大和」を大宇宙に蘇らせたSFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』は、1970年代~80年代に大人気を呼びました。なかでも1978年8月に劇場公開された『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』は、主人公・古代進が最後に選んだ決断に多くの観客が涙を流したことが知られています。沢田研二さんがせつせつと歌い上げるエンディング曲「ヤマトより愛をこめて」も印象的でした。

 シリーズ最大のヒット作となった『さらば宇宙戦艦ヤマト』は、同年10月からTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』(日本テレビ系)として放映され、劇場版とは異なる結末でまた話題となりました。

 そんな『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』をリメイクしたのが、2018年に全26話がTV放映された『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』です。2022年9月4日(日)に BS12の「日曜アニメ劇場」にて夜7時から放映される『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202の選択』は、その総集編になります。どんなエンディングになっているのでしょうか?

オリジナル版に大号泣した福井晴敏氏

 今回はガミラスとの戦いが終わり、地球が環境汚染から救われた3年後の物語となっています。地球人類が復興に励む一方、ズォーダー大帝率いる帝星ガトランティスが現れ、再び宇宙の平和が脅かされます。古代進や島大介たちはヤマトに乗り込み、ガトランティスと戦うことになります。デスラー総統よりも冷血で、好戦的なズォーダーを相手に、古代たちは苦戦を強いられます。

 作家の福井晴敏氏が、脚本・シリーズ構成を手掛けた『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に引き続き、『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』の構成・監修を担当しています。国防問題を扱った小説『亡国のイージス』などで知られる福井氏は子供の頃、TV放映されたオリジナル版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観て、大号泣したそうです。

前作『宇宙戦艦ヤマト2019』以上に過酷な戦闘シーンやシリアスな人間ドラマを、科学局の重職に就いた真田志郎の視点から振り返ったドキュメンタリータッチの内容に『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』はなっています。

 神田沙也加さんが宇宙の平和を願う女神・テレサを演じるなど、オリジナル版からの人気キャラクターたちの登場に加え、オブザーバーとしてヤマトに同行するガミラス人のクラウス・キーマンといった新キャラクターも見逃せません。キーマンはその名のとおり、物語を左右する重要な役割を果たすことになります。

【画像】ドキュメンタリーのような演出で見る、『西暦2202年の選択』(4枚)

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