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4期でカットされるかも?『ゴールデンカムイ』 強烈エピソード 鶴見中尉の裸はいかに…

屈指の変態・宇佐美はアウトな場面だらけ…?

ウパシちゃんとのエピソードがおそろしカワイイ杉元が表紙の『ゴールデンカムイ』DVD7巻(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
ウパシちゃんとのエピソードがおそろしカワイイ杉元が表紙の『ゴールデンカムイ』DVD7巻(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)

●シマエナガと杉元

 シマエナガとは北海道に生息する「雪の妖精」とも呼ばれる野鳥です。白くて丸くてモフモフな姿は、百戦錬磨のコワモテ・不死身の杉元とは好対照ですが、なぜかこの1羽とひとりがコンビとなって過ごすハメになったエピソードは、『ゴールデンカムイ』ファンの間でも人気の1話。

 それは刺青囚人の海賊房太郎を追って、空知川に来た時のことでした。杉元は霧のなか、少し前に怪我を負っているのを保護していたシマエナガに気をとられ、アシリパたちとはぐれてしまいます。歩き回るよりアシリパが迎えに来るまで待つ方がいいと判断した杉元の、「マジかよ、一晩ひとりで過ごすのか」との独り言に「チュリッ」と呼びかけてくれたのがシマエナガでした。杉元はアシリパに教わったアイヌの呼び方「ウパシチリ」(シとリは小文字)から「ウパシちゃん」と呼び、一緒に霧が晴れるのを待つことにしたのです。

 本筋とは関係ないながらも、まるまる一話を使って描かれたこのエピソードはムダといえばムダですが、杉元がウパシちゃんに語りかける(なぜか乙女っぽく)すべては、アシリパに教わった生き抜く知恵ばかりで、いかに彼女との絆が強いかを感じさせてくれます。そして、杉元の話に「チュピチュピ」「ジュリッ」「チピイッ!!」と応えてくれるウパシちゃんのかわいらしさたるや!切った張ったのバイオレントな世界観のなかで、珍しくほっこりとさせてくれるのです。

 しかし霧は一向に晴れず、野宿が1週間続き、アシリパが作ってくれていた携行食も底をつき……まさかの展開に!「そうだ、こいつ不死身の杉元だった」と改めて思い知らされるある種のトラウマ回は、果たして放送されるのでしょうか?

●宇佐美上等兵の友人殺害事件

 第七師団の宇佐美上等兵は、物語が進むにつれ、徐々に存在感を増していきます。変態ぶりでは、あの伝説の変態・姉畑支遁先生に肩を並べる勢いです。なにしろ「ジャック・ザ・リッパー」を思わせる連続殺人事件を追う手段として、殺人犯と同調して現場に精子を振りまき「精子探偵」の異名をとるほどなのですから。この「精子探偵」のエピソードは100%に近いカット案件でしょうが(ただし、姉畑先生と同じくOVA化の可能性はあるかも……いや、ないか)、宇佐美の過去にまつわるエピソードもまた、どこまで描かれるか心配です。

 それは少年時代の宇佐美が、故郷・新潟で柔道場に通っていた時の話。道場には日清戦争から戻った同郷の鶴見が、柔道を教えに来ていました。宇佐美は「篤四郎さん、篤四郎さん」と慕っており、鶴見もまた「(宇佐美は)同年代じゃかなう奴はいねがな」と目をかけていたのです。道場には宇佐美の親友・高木智春も通っており、ふたりで切磋琢磨して強くなろうとする姿は微笑ましくさえ見えます。

 しかし……卒業後は進路を分かつふたりの最後の乱取りで、見届けを買って出た鶴見の眼前、宇佐美は高木のノドを踏み潰して殺してしまうのです。理由は、鶴見が高木に「強い気持ちさえあれば宇佐美より強くなれる」と言ったのを聞いてしまったから。宇佐美にとっては自分が「篤四郎さんの一番」であるためには、殺人などなんでもないのです。倫理的には「うーん…」な展開ですが、鶴見への「愛」が引き金となったこの出来事は、おそらく鶴見の人心掌握の基礎を作った重要エピソードのはず。果たしてアニメでどこまで描かれるのか、人生初殺人の瞬間の宇佐美の鬼の形相はどうなるのか、ドキドキしてしまいます。

 これまでの傾向だと、本筋に関わらない箸休めシーンや過激すぎるエピソードはカット(OVA化)されがちですが、そんなシーンこそ放送で見たいのも山々です。また、本来は尾形が鯉登少尉を倒して病院から逃げる際に回想として挟まれるはずだった「鯉登少年誘拐事件」のエピソードは、ストーリー上削れないはずですが、どのタイミングで描かれるのでしょうか。はたして、アニメ『ゴールデンカムイ』4期はどうなるのか、座して放送開始を待ちましょう。

(古屋啓子)

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