【漫画】「なんでいつも否定するの?」と言われ、気付いた“口癖”「分かる!」共感集まる
友人に「なんでいつも否定してくるわけ?」と聞かれた男性は、何のことか分からず困惑していました。彼は自分でも気付かないうちに、話し始めにいつも「いや」という言葉をつけていたのです……。さわぐち けいすけさんのマンガに多くの共感が集まっています。
否定のつもりはなかった「いや」という口癖、直したい!
友人に「なんでいつも否定してくるわけ?」と聞かれた男性は、何のことか分からず困惑していました。彼は自分でも気付かないうちに、話し始めにいつも「いや」という言葉をつけていたのです。しかし否定の意味で言っていたのではなく、東北出身の影響とも思われる「口癖」であることが分かり……。
漫画家・さわぐち けいすけさん(@tricolorebicol1)によるマンガ『「いや」の話』がTwitterで公開されました。口癖や方言の影響で、会話のなかで無意識に否定的な言葉を使ってしまう人は意外と多いのかもしれません。相手を不快にさせているかもしれないので気を付けたいところですが、直すのはなかなか難しいですよね。
読者からは「分かります」「心当たりがありすぎる」「私も指摘されたことある」「東北出身だけど言われてみれば使ってます」「話の切り替えのときに『でも』と言ってしまう」「ため息をついてしまい『嫌そう』と言われる」「気を付けなければ」「親身になってくれていい友達」などの声があがりました。Twitter投稿は1万リツイート、3万いいねを超える反響がありました。
作者のさわぐち けいすけさんに、お話を聞きました。
ーー『「いや」の話』のエピソードをマンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
友達との会話がきっかけです。3人で話していた時、「いや」のあとに肯定文が来ることに違和感のないふたりと「変だよ」となったひとりの構図が発生したため気が付きました。実体験に近いですが、状況や設定は変えてマンガにしています。
ーー無意識の口癖が知らず知らずのうちに相手を不快にさせている場合があるということに気付かされました。ご自身もそのような経験がおありなのでしょうか?
私自身、誰かを不快にさせてしまうこともあったかもしれませんが、今まで指摘されることはありませんでした。リプライや引用リツイートのなかにも散見されますが、本人に全く自覚がないうえに、実際の日常生活で出くわしても「わざわざ言うほどでもない」と感じて流す人が多いと思います。
文章の最初に小さく「いや」とつけて否定してくるようなやつに指摘なんて面倒くさいことをしてくれる人間はかなり少ないと思います。今回は気付けてよかったという思いとともにマンガにしました。
マンガのなかで方言かどうかは断定していませんし、地域性のものなのか、実際どうなのかは分かりません。ですが口癖によってせめて「否定ととられる可能性がある」という自覚だけでも持てれば、何か会話上のトラブルがあった時に分析の材料になります。正解なんて分かりませんが、読んだ方の参考や考えるきっかけになれば幸いです。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「口癖が理由で嫌っていたのかも、地域性だったのかな……」(本当に否定ばかりしてくる人は論外ですが)とか、「自分もやっちゃっているかも」といった見直しをする方が多くいらっしゃったのが印象的でした。引用リツイートのなかでいくつか書かれていた「『そうだよね』という意味で『だから』と相槌をうつ」というのも東北でよく聞くし自分も使っていたので、ほかにもいろいろありそうだなーと思いました。
ーーTwitterで精力的にマンガやイラストを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
普段の原動力は原稿料です。しかし今回のマンガについては仕事と関係ない趣味マンガなので、「ほかの人はどうなんだろう?」という興味が原動力です。さまざまなご意見が見られて面白かったです。
●さわぐち けいすけさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)