スマホゲームの登場人物で「三国武将」「戦国武将」多いのはなぜ? 日本のゲーム史も背景に
実際に遊んでいるスマホゲームや、ゲームの広告で「戦国武将」「三国武将」を見る機会、多くないですか? 時には女性キャラの名前にもなる武将たちですが、彼らの名前や設定が使われるのには、歴史的経緯とゲーム開発という、両方の事情がありました。
武将の知名度向上に「意外な存在」が貢献?

皆さんが普段楽しんでいるスマートフォンゲーム、あるいは広告などで見かけるゲームの登場人物に、「戦国武将」や、「三国武将」の名前がつけられているケースが多く見られます。女性キャラクターに武将の名前がついているゲームもありますね。
なぜ、スマートフォンゲームの登場人物で「三国武将」「戦国武将」が多いのか? 今回はそんな素朴な疑問について考察したいと思います。
まず言葉の説明から始めましょう。「三国武将」とは、今から1700年ほど前の中国の三国時代(魏・呉・蜀が争った時代)に活躍した武将を指します。劉備、関羽、張飛、諸葛亮……という名は歴史を知らない方でも聞いたことがあると思います。
「戦国武将」は、今から600年ほど前の日本の戦国時代に、全国で活躍した武将を指します。織田信長、伊達政宗、武田信玄など、おなじみの名前が連なっています。
さてこれらの武将は、たとえゲームタイトルが「三国志」「戦国●●」ではなかったとしても、さまざまなゲームに頻繁に登場します。その理由はなぜでしょうか?
まずは「知名度」です。これらの武将たちに並ぶ有名人はあまりいないと思います。神話の神々ぐらいではないでしょうか。「三国志」の物語は、時代が終わったあとも1000年以上語り継がれ、500年ほど前にはそれらの集大成的な歴史小説「三国志演義」が登場します。これが世界的に三国志の知名度を高めました。その後、吉川英治の小説、横山光輝のマンガ、NHKの人形劇など、日本ではさまざまな作品を通じて浸透していきます。
戦国武将に至っては、もちろん日本史なのである程度は学校の授業で習いますし、NHKの大河ドラマを筆頭に、さまざまなメディアで扱われています。そして歴史に名を残す人物は、善人であれ悪人であれ強烈なインパクトがあるので、時代を超えて人気があります。
ただ筆者が知人などに話を聞いたところ、武将たちの知名度を上げた理由として、複数の人が光栄(現:コーエーテクモゲームス)から発売された「三国志」「信長の野望」両シリーズの存在を挙げました。
「三国志」「信長の野望」は1980年代半ばに発売され、今なおシリーズが続いているシミュレーションゲームです。確かにスマホゲームのターゲットである、今の50代及び下の世代は全員ゲーム世代と言えるので、小説やマンガ、テレビに加え、これらのゲームが40年近く続いたことで、武将の知名度向上にひと役買ったと考えることはできそうです。
というわけで、知名度が高く人気があるから武将たちがゲームに登場する、という理由は成立しそうです。ではもう少し掘り下げて、今度はゲーム制作側の事情に焦点を当ててみます。


