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声優交代の「違和感」を乗り越えたキャラたち 「夫も反対していた」

人気キャラクターを急遽引き継いだ声優さんたちの苦労は他にも……

アニメ『名探偵コナン』の毛利小五郎を特集した、「名探偵コナンDVDコレクション: バイウイークリーブック (6)」(小学館)。
アニメ『名探偵コナン』の毛利小五郎を特集した、「名探偵コナンDVDコレクション: バイウイークリーブック (6)」(小学館)。

「ハマり役」の声優交代はまだまだあります。1996年より放送中のアニメ『名探偵コナン』(原作:青山剛昌)の毛利小五郎役は当初より大御所の神谷明さんが務めていらっしゃいました。コメディにもシリアスにも振れる神谷さんの小五郎は作品の中核そのもの。それだけに2009年の降板は多くのファンから惜しまれました。

 2代目に抜擢されたのは小山力也さん。すでにその実力はお墨付きでしたが、神谷ボイスの慣れきったファンからすれば違和感は必至。それでも小山さんは「神谷明さんの作り上げた小五郎を大切に、そして失礼のないよう、心をこめてやっていきます」という所信表明の通り、小五郎を誠心誠意、演じ続け気づけば13年が経過。もう神谷さんと同じ年数となります。誰もが認める「眠りの小五郎」となりました。

 かつては盤石の体制であったアニメ『サザエさん』の声優陣も近年ではその入れ替わり頻度が多くなってきています。2014年には波平役の永井一郎さん逝去。それに伴いベテランの茶風林さんが2代目波平に抜擢。2015年にはフネ役の麻生美代子さんが年齢を理由に、寺内よりえさんに交代。声質の若返りぶりにしばらくの間、ネットでは否定的な声も散見されました。また2019年にはマスオ役の増岡弘さんがご自身の年齢を理由に交代されました。芸人さんに度々ネタ中で声マネされていただけに、意外なところまで影響を及ぼしました。後任にはベテランの田中秀幸さんが抜擢されましたが当初の違和感もなんのその。今では完璧な「マスオ兄さん」を演じていらっしゃいます。

 これまで紹介してきた声優さん達のインタビューを読む限り、国民的キャラクターを引き継ぐことは並々ならぬ覚悟が必要であることがわかります。「違和感」を実力で持って払拭する……「声優交代劇」に宿るプロフェッショナルには胸が震えます。

(片野)

【画像】「違和感」を乗り越えたキャラを振り返る(4枚)

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