実は親子説も浮上！『ワンピース』共に謎多きバギーとロックスの共通点に注目集まる

大出世のバギー！ 謎多きロックスとの関係性は？

※この記事は『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

　ついに『ONE PIECE』の世界における最大勢力「四皇」にメンバー入りした千両道化のバギーは、初期から登場しており、ルフィとは腐れ縁で同じ時期に四皇入りした人気のキャラクターです。小物感が強いものの見習い時代にはロジャー海賊団に所属し、四皇・シャンクスとも同じ船で過ごしてきました。しかし詳しいバギーの生い立ちは、いまだ謎に包まれた部分も多くあります。最近、ネット上ではバギーについて「伝説の海賊、ロックス・D・ジーベックと親子関係なのではないか」と考察する読者が増えているようです。

　その理由には、バギーとロックスのそれぞれの海賊団の顔ぶれの共通点と、バギーの大出世が関係しています。まず、バギーの側近と、ロックス海賊団のメンバーを比べてみましょう。アルビダと若い頃のビッグマムは容姿が似ていて、カイドウと同じ武器である金棒を所持しています。また、モージは猛獣使いで、カイドウは動物系悪魔の実だらけの百獣海賊団の船長で、ここも被る部分があります。

　そして、最近はクロコダイルやミホークまで、新設の会社「クロスギルド」でバギーと手を組んでいる（しかもポスターだとバギーが一番偉く見える）ことが明らかになったため、その点もロックス海賊団の豪華さとどんどん重なってきます。母のミス・バッキンがお金大好きな、自称「白ひげJr」の元七武海・ウィーブルも、今後仲間に可能性加わる可能性も考えられるでしょう。バギーの勢力はどんどん膨らんでいきそうです。ちなみに、ロックスもかつて、とある「儲け話」で実力ある海賊たちを集めていました。このようなさまざまな共通点から、ネット上では「ロックスとバギーは親子説」が浮上してきたのです。

　バギーと言えば「悪運のいい男」として有名です。悪魔の実を飲み込んでしまった一件はもちろん、仲間に恵まれて四皇にのしあがる過程まで、まさに「持ってる男」と言えます。もちろん強運だけではなく、バギー自身の実力や人の上に立つ才能（カリスマ性）も多少なりともあるはずですが……。「もしかしたら、ロックスもバギーのように強運の持ち主で伸し上がったのかもしれない」ともささやかれ始めています。かつて、ベラミーが「自分で自分の手配書を偽造してハッタリだけで名を上げた海賊がいた」と話していましたが、それがロックスのことではないかという説も出てきました。

　ちなみに、ロックス海賊団は38年前の「ゴッドバレー事件」で、ロジャーと海軍中将モンキー・D・ガープが手を組んだことで、壊滅に追い込まれました。また、最新映画の『ONE PIECE FILM RED』のおまけの「40億巻」で、そのゴッドバレー事件の際にまだ赤ん坊のシャンクスがロジャーに拾われていたことが明らかになっています。もしバギーもゴッドバレー事件で拾われていたとすれば、ロジャーに敗北したロックス（いつ死んだのかは不明）の息子という可能性もより強まるのではないでしょうか。

　その他、四皇にのし上がった後のバギーの懸賞金額31億8900万ベリーが「『災厄』『再厄』の語呂合わせ（かつてロックス海賊団が世界政府をねらい、世を混乱に陥れたことにかけてる）なのではないか？」という説や、新四皇が明らかになったページでシャンクス以外のキャラは口を大きく開けていることからルフィ、黒ひげとともにバギーも「Dの一族」なのでは？という考察も出てきています。

　ちなみに、以前から黒ひげはロックス海賊団結成の場所である海賊島ハチノスの元締めになっていたり、自身の海賊船にロックス・D・ジーベックに関係すると思われる「サーベル オブ ジーベック号」の名を冠していたりと、ロックスとの共通点が多いことが指摘されてきました。これまでは黒ひげがロックスの息子説が多かったのですが、ここにきてバギーが大出世してロックスとの共通点が増えてきたため、ファンの考察もこれからどんどん盛り上がっていきそうです。

　そして、最終決戦はかつての「ゴッドバレー事件」と重なるように、ルフィ（ロジャー）とコビー（ガープ）が手を組んでバギーor黒ひげ（ロックス）が戦うのではなどの予想も出てきています。まだまだ分からないことだらけですが、バギーのこれからの行動に目が離せません。