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TVアニメ『異世界ワンターンキル姉さん』 制作を主導する若手たちの「コミュニケーション術」とは

コミュニケーションを通して見えてくるもの

作中で圧倒的な力を振るう姉の真夜は、ただ強いだけではない、多彩な表情や魅力が描かれる (C)2023 このえ・田口ケンジ/小学館/「異世界ワンターンキル姉さん」製作委員会
作中で圧倒的な力を振るう姉の真夜は、ただ強いだけではない、多彩な表情や魅力が描かれる (C)2023 このえ・田口ケンジ/小学館/「異世界ワンターンキル姉さん」製作委員会

──『異世界ワンターンキル姉さん』には、メインヒロインの軍場真夜(いくさば まや)をはじめ、魅力的なキャラクターが多数登場します。キャラクターを描くにあたって、心がけている点やこだわっている点はありますか?

高木 例えば真夜は、最強のチートステータスで弟を守る、強くてカッコイイ女性です。そして、弟を心の底から溺愛しています。その溺愛のしかたが原作で示されているラインを越えてしまわないよう心がけつつ、強くてカッコイイだけでない一面も描いていけたらと思っています。

──真夜は媚びたような表情は見せないものの、意外と乙女だったりしますよね。

高木 時には恥じらいをもって照れることもある、そんな可愛らしい一面も、視聴者の皆さんにお見せできれば嬉しいですね。

濱田 単に強いのではなく、美しくしなやかな女性というのが真夜なんです。彼女の強さは鍛え上げて身につけたものではなく、普段の生活の中で身についたものを、意識してコントロールしている感じだと思います。ですから、しっかりと強さは見せつつもマッチョにはならないよう、しなやかさを意識して作画しているつもりです。

野田 弟の軍馬朝陽(いくさば あさひ)を溺愛しつつ、それだけではないのも面白いところですよね。実はちゃんと、朝陽の男の子としての気持ちは理解しているし、無敵の力で守りつつも成長の後押しをしてくれる。もうひとりの姉とも言える、キルマリアについてもそうです。

濱田 身内である朝陽が強くなっていくのを、愛情をもって見守り喜んでくれる人がいる。完成したシナリオを読んで、一番良いなと思ったのはそこですね。

高木 新型コロナウイルスの感染拡大によって、アニメーション制作の現場における意思疎通のハードルが上がっているのは事実です。それでも、上下関係とは異なるコミュニケーションを通して、こんなふうにキャラクターや作品全体について話し合う機会はあります。そういった会話を通して見えてくることは、とても多いんじゃないかと思っています。

──例えば制作現場に入ったばかりの新人であれば、監督やキャラクターデザインに対しては、上位のポジションだから積極的には声をかけづらいと感じるはずです。その壁がないというのは、大きいかもしれませんね。

野田 時々、「おしゃべりし過ぎで作業の手が止まってるよ?」と、注意したくなる時はありますが(笑)。

【画像】「姉さん」は強いだけじゃない! しなやかな身体の美しさ(7枚)

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