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TVアニメ『異世界ワンターンキル姉さん』 制作を主導する若手たちの「コミュニケーション術」とは

必要不可欠な視野の広さ

──監督やキャラクターデザインや制作統括という立場であれば、皆さんの年齢であっても、他のスタッフに対して注意や指導をしなければならないこともあるはずです。

野田 ありますね。自分がこれまでに学んできたことを活かして、その責任についてもきちんと果たせるように心がけています。

濱田 最初にお世話になった制作スタジオに、作画室という部署があったんです。そこの室長の方には、作画技術だけでなく注意や指導の仕方についても、たくさんのことを教わりました。人間というのは間違いを犯すものですし、同じ間違いを繰り返すこともあります。それに、ひとりひとり違うのが人間ですから、個人差もあります。だからこそ、怒ってはいけない。目の前にいる人に、どうしたら良い方向に進むかを、忍耐強く伝えなければならない。

──制作現場を動かすための精神性のようなものも学ばれたんですね。

濱田 アニメーターのように腕一本で現場を渡り歩く技術職であっても、人間としての視野の広さは必要不可欠であると、その方から教わりました。本当の意味でものの見方が定まっていれば、たとえ上下関係があったとしても、そう簡単に怒ったり意見を無理強いしたりはしないはずです。

高木 自分とは違う感覚や考え方でも理解しようと努力し、説得力があると思えば受け入れる。そうしなければ、どうしても現場は回っていかないですからね。また、受け入れることで作品をより面白くするのが、監督としての役割だとも思っています。もちろん、クリエイターとして譲れない一線は持っていますし、避けがたい意見のぶつかり合いというのもあります。けれど、それがスタッフ間の軋轢(あつれき)として尾を引かないのが、この現場の一番良いところではないでしょうか。

──良い雰囲気の良い現場でアニメ化された『異世界ワンターンキル姉さん』を見るのが、今からとても楽しみです。

高木 スタッフのこだわりを詰め込んだ、楽しい作品になっているはずです。

濱田 楽しんでいただくことが、何より大切ですからね。たくさんキャラクターが出てきますから、それぞれのお気に入りを見つけてくれると嬉しいですね。

野田 原作の面白さを最大限映像化しつつ、ここにいる3人だけでない、スタッフ全員のこだわりも各話ごとに盛り込んでいます。ぜひ、放送を楽しみにお待ちください。

(取材/構成:おふとん犬)

※高木啓明さんの「高」は、ハシゴの高が正しい表記となります。

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