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アニメ『あしたのジョー』最終回はカーロスとの戦い 「実写をこえる死闘」を振り返る

富野由悠季氏もアニメ制作に参加

 虫プロが制作したアニメ『あしたのジョー』DVD-BOX(日本コロムビア)
虫プロが制作したアニメ『あしたのジョー』DVD-BOX(日本コロムビア)

『機動戦士ガンダム』で知られる富野由悠季氏は『あしたのジョー』に各話演出で参加した際に出崎氏の仕事ぶりを見て「日本のテレビアニメ界に天才がいる」と衝撃を受けたことを後に語っています。天才と天才が出会うきっかけを作ったことも、『あしたのジョー』が後のアニメの世界にもたらした大きな功績なのかもしれません。

 さて、そんな『あしたのジョー』ですが、現在はAmazon Prime Videoなどで全話視聴が可能となっています。かつて再放送を心待ちにするしかなかった時代を知るものとしては隔世の感がありますが、いつでも好きに見られるというのはありがたい話です。というわけで、最終回の内容を見ていきます。

 ジョーは後楽園ホールでカーロス・リベラを迎えうち、激しい攻防の末にロープ際の読み合いを制してボディーでダウンを奪います。しかし再びロープ際の攻防となった際に今度はカーロスがロープをつかんで手前に引きよせ、ジョーの身体がつんのめった瞬間に強烈な左アッパーを喰らわせ、ジョーはリング外へと吹き飛ばされてしまうのです。

 辛うじて立ち上がり、リングに戻ったジョー目掛けてカーロスが突進しますが、ここでゴングが鳴り、カーロスはジョーを抱きとめ何かをささやきます。そして次のラウンドからは、互いに足を止め、互いの力を試すかのような激しい殴り合いが始まるのです。

 ふたりの男は心ゆくまで拳を打ち交わし、満足げな笑顔を浮かべてともにリングに倒れ伏し、試合は終わりを告げたのです。

 最後、白木葉子と言葉を交わしたジョーは、丹下団平やジョーを慕う子供たちに別れの手紙を届けて旅立ち、TVアニメ『あしたのジョー』は一旦の終幕を迎えます。まだ原作が終わっていない時期には、これが精いっぱいの表現だったのでしょう。原作の終了はこれから2年後の1973年。TVアニメでの完結は1980年から放送された『あしたのジョー2』まで待つこととなりました。

(早川清一朗)

※出崎統氏の「崎」の字は、正しくは「立さき」になります。

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