【漫画】将棋好きの彼女、初デートの感想は「序盤、中盤、終盤、隙なし!」怒涛の用語攻めが笑える
初デートの帰り、「今日のデートどうだった?」と聞かれた彼女は、「序盤、中盤、終盤どれも隙がなかった!」と独特な感想を繰り出しました。彼女は大の将棋好きで、常に将棋のことを考えているのです……。杉野アキユキさんの将棋マンガが「将棋が分からなくても面白い」と話題です。
将棋が分からなくても面白い! キャラの立ったふたりの会話劇
初デートの帰り、「今日のデートどうだった?」と彼に聞かれた歩美は、「序盤、中盤、終盤どれも隙がなかった!」「『居飛車の棒銀』って感じのデートだったね」など、独特な感想を次々と繰り出しました。彼女は大の将棋好きで、常に将棋のことを考えているのです……。
杉野アキユキさん(@sugino_akiyuki)による創作マンガ『初デートの感想を将棋に例えてくる彼女』がTwitterで公開されました。本作はTwitterで随時更新中の将棋マンガ『歩美と桂介』シリーズの一部をまとめたもの。将棋好きの歩美と、そんな彼女にとまどいつつも歩み寄ろうとする桂介のカップルの物語です。作者自身も大の将棋好きというだけあって、作品には将棋用語や将棋愛が詰まっています。
読者からは「面白かった」「こういうの好き」「最高のバカップル」「将棋のことは分からないけど、めっちゃ笑った」「最後の最後で吹いた」などの声があがりました。Twitter投稿は1.5万いいねの話題作となっています。
Amazonのkindle版にて『将棋漫画まとめました。』を配信中の作者・杉野アキユキさんにお話を聞きました。
ーー『初デートの感想を将棋に例えてくる彼女』のお話はどのように生まれたのでしょうか?
1話を描いたのは随分前で、去年のクリスマス頃でした。クリスマスと言えばデート! ということで、そこに将棋をからめて考えた記憶があります。
ーーふたりの掛け合いが面白くて、将棋に詳しくない読者も楽しめたようです。ふたりのやりとりを描くうえで工夫なさったこと、心がけたことなどはありますか?
正直、予想外でした。というのも、「将棋が分からない人は置いてけぼりにしてしまうかもしれない」と思って描いていたので……。想定していたよりも多くの人に楽しんでいただけて、非常にうれしかったです。
とはいえ、将棋の専門用語が多いぶん、日常会話の部分はなるべくシンプルにするよう意識しています。そして、キャラクターの性格にブレがないかを確認しています。会話の細かい意味が分からなくても、キャラクターの性格さえ理解してもらえれば、何となく流れを追っていただけると思ったからです。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
やはり「将棋を知らなくても楽しめました」「将棋に興味を持てました」という感想が多く見られたことが、一番うれしかったです。将棋級位者の自分でも、「マンガ」という形で将棋を盛り上げるための役に立てるのならば、こんなにうれしいことはありません。
ーー『クイズ!正義の選択』全10巻が発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
挑戦者が報酬を得るために重い代償を背負ってクイズ番組に出演する、という形式のストーリーです。毎回2話完結で、クイズによって明らかになる挑戦者の過去や秘密、暴露合戦、人間の黒い感情やドロドロした部分が楽しめる内容になっております。将棋マンガとは違ってブラックなテイストですが、ご興味があればぜび読んでいただきたいです!
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
やはり、読者さんからの反応が最大の原動力です。作品に対してダイレクトに反応をいただけるので、刺激になると同時にとても勉強になっています。
もうひとつ、昔からエッセイマンガやゆるいマンガを描くのが苦手だったので、トレーニングをしているような感覚もあります。荒削りでお恥ずかしい部分もありますが、これからも読んでいただければうれしいです!
●杉野アキユキさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)