【漫画】ベビーカーでお出かけ、周りに「助けて」と言いづらい 人の優しさに「目頭が熱くなる」
息子をベビーカーに乗せてお出かけ。駅でエレベーターが見つからずに困っていたら、声をかけてくれる人がいて……。Instagramで公開されたマンガが、「温かい気持ちになる」と話題になっています。作者のchaz(ちゃず)さんにお話を聞きました。
ベビーカーでの電車移動の大変さ、知らなかった
温かい人たちに助けてもらったエピソードを描いたマンガ「今まで知らなかった事」が、Instagramで1.5万以上のいいねを集め話題となっています。息子をベビーカーに乗せて外出し、駅でエレベーターが見つからずに困っていたとき、声をかけてくれる人がいて……という内容で、「分かります!」「目頭が熱くなる~」「世の中捨てたもんじゃない」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、イラストレーターのchaz(ちゃず)さんです。2018年11月に『夫とちょっと離れて島暮らし』(ワニブックス)を出版し、島暮らし中に撮影された様子がドキュメンタリー映画になりました(監督・國武綾)。Instagramで育児マンガなどを発表するほか、自身のホームページでイラスト作品やイベント情報を発信しています。chaz(ちゃず)さんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつごろからでしょうか?
2018年から約2年半、加計呂麻島という離島に住んでいたのですが、今まで住んでいた東京と島の生活のギャップが面白いと思い、その頃から定期的にコミックエッセイを描き始めました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
恥ずかしながら、子供が生まれるまでベビーカーでの移動が大変だということをあまり知らず……。その立場になったとき、気にかけてもらえることのありがたさを感じたので描きました。
ーーベビーカーで電車を利用することはよくありますか?
いえ、ベビーカーだと移動が大変なので、あまり使わないですね。子供の年齢が大きくなったら変わるかもしれませんが、今は抱っこひもで移動することが多いです。
ーー初めて声をかけてもらったり、助けてもらったりしたとき、どう思いましたか?
私が住んでいる地域では、知らない人に話しかけたり、話しかけられたりすることも少ないので、とてもうれしかったです。
ーーベビーカーで外出して困ることは、どのようなことですか?
自分から周囲の人に「助けて」と言えればきっと助けてくれると思うのですが、頼みづらく、階段しかない場所や混んだ道などは大変です。常に「なるべく周りに迷惑をかけないようにしなきゃ……」という不安な気持ちがあり、緊張しつつ外出することが多いです。
ーー子供がいないときは、ベビーカー連れの親子をどのような目で見ていましたか?
大変そうだなと思いながらも、「話しかけたら迷惑かな?」と思って話しかけられず……。手伝い方が分からなかったです。
ーー自分の経験から、「こうしてあげたい」という思いはありますか?
助けが必要な方がいたら、お手伝いしたいなと思います! ただこのご時世で、話しかけられたくない人もいるかもしれないので、様子を見ながら……にしたいです。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
お出かけしたときにうれしかったことを、コメントして下さる方が多かったです。「一見冷たそうな方が、重い荷物を一緒に運んでくれた!」「電車で子供が泣きそうなとき、あやしてくれた!」などなど。とても温かい気持ちになりました!
ーー現在取り組んでいる創作活動について教えて下さい。
今は子育てが中心になっておりますが、マンガやグッズ制作に励んでおります。コロナでなかなか実行できませんでしたが、いつもマンガを読んで下さる方々と直接お会いできる機会を少しずつ増やしていけたらなと思い、全国各地で、展示会やライブペイントを行ってます。くわしい日程はホームページに掲載しているので、ぜひご覧下さい!
(マグミクス編集部)