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ビアンカ派? フローラ派? ゲーマーが頭を抱えた「究極の選択」4選

コレクター泣かせの二者択一イベント

スーパーファミコン最後のナンバリングを飾った『ファイナルファンタジーVI』。画像はHDリマスター版(スクウェア・エニックス)
スーパーファミコン最後のナンバリングを飾った『ファイナルファンタジーVI』。画像はHDリマスター版(スクウェア・エニックス)

「一方のアイテムを手に入れるともう片方は入手できない」といった二者択一も、結婚イベントと同様にインパクト十分な“究極の選択”と言えるでしょう。

「ドラクエ」シリーズと並ぶ国産RPGの大作「ファイナルファンタジー」シリーズを例に出すと、『ファイナルファンタジーV』の「チキンナイフorブレイブブレイド」や、『ファイナルファンタジーVI』(以下、FFVI)における「ラグナロクorラグナロック」……などなど、パーティーメンバーの戦力を左右する重要アイテムが幾つか登場します。

 いずれも性能面で差別化されており、どちらを入手した場合でも相応のメリット&デメリットが存在。また入手手段が限られる(裏技及びバグ技を除いて)ため、同じセーブデータで全アイテムを持ったまま進行するのは実質不可能でした。とりわけ『FFVI』では上記のような二者択一イベントが複数回訪れるので、その度にどのアイテムを入手するか慎重に吟味する必要がありました。

 ここまでご紹介した究極の選択の別パターンとして、「ハイリスク・ハイリターンを提示してプレイヤーの射幸心を煽る」といった事例も少なからず見受けられます。その一例が、「実況パワフルプロ野球」(以下、パワプロ)シリーズ初期から登場する名物キャラクター「ダイジョーブ博士」の肉体改造イベントです。

 自分だけの野球選手を育てるサクセスモードにおいて、ダイジョーブ博士は任意で受けられる医療手術をプレイヤー側へ提案してきます。手術に成功すると身体能力(パラメータ)の強化を筆頭に劇的なステータスアップが見込める反面、失敗時は手術前よりも能力値が大幅にダウン。しかも成功確率はおおむね3割ほどのため(作品によって異なる)、医療手術と言えど「失敗の可能性の方が高い」ギャンブル仕様なのです。

 しかし上手くいけばてっとり早く選手を育成できるのも事実。失敗を恐れず果敢に手術へ挑むプレイヤーたちの手により、ダイジョーブ博士は「パワプロ」シリーズにおける人気キャラとして、初登場から26年経った今もなおファンの間で愛され続けています。

 今回取り上げたイベント以外にも、古今東西のゲーム作品にはまだまだ印象深い究極の選択が数多く見られます。読者の皆さまも、これまでのプレイ経験から思い出深いイベントシーン等を振り返ってみてはいかがでしょうか。

(龍田優貴)

【画像】名イベント充実!ゲーマーの心を掴んで離さない人気シリーズ作品(4枚)

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