ゲームの決定ボタンは、○ボタン? それとも×ボタン? 【アンケート実施】
国内では長年、「A or 〇ボタン」が決定の役割を果たしてきました。ですが、昨今ではその事情も変化しつつあります。一方で、これまでのスタイルを貫いて欲しいと思う人もいます。そこで今回、「あなたにとっての決定ボタンは?」と題する読者アンケートを実施し、プレイヤーたちが持つ今の認識を調査します。
令和に揺らぐ「決定ボタン」の位置
日本に家庭用ゲーム機の一大ブームを巻き起こした「ファミリーコンピュータ」の時代、ゲーム内の項目を選んだり、何らかの決定を行ったりする場合、各タイトルによって違いがありました。ですが、徐々に「Aボタン」がその役割を担うようになり、その影響は後のゲーム機にも波及していきます。
ですが、今や「Aボタン=決定」とは必ずしも言えない状況に。こうした動きはかなり前からありましたが、国内にも「決定ボタン」が変革する波が確実に訪れており、ゲーム機ごとに操作方法が異なるという事態になっています。
時代の移り変わりと共に、変化を遂げてきた「決定ボタン」。だからこそ、どのボタンが自分にとっての「決定」なのか、ユーザーごとにこだわりがあることでしょう。そこで今回、「あなたにとっての決定ボタンは?」と題して読者アンケート企画を実施します。
「決定する時に押すボタン」と聞いてあなたがイメージするものを、ぜひ教えてください。その一例として、まずは決定ボタンの変革や現状について取り上げます。
なお、各ボタンの名称はゲーム機ごとに異なり、さらに任天堂とXbox系では、コントローラ右側に配列された「A・B・X・Y」の名称こそ同じですが、配置位置は違います。本記事では混乱を避けるため、任天堂系の「A(右)・B(下)・X(上)・Y(左)」、及びソニー系の「○(右)、×(下)、△(上)、□(左)」の表記で統一します。
●ファミコン、スーファミの「決定」と言えばAボタン!
家庭用ゲーム機の一大ブームを巻き起こした「ファミコン」では、当初まだ操作方法が固まっていませんでした。まだ新しい文化だったため、ゲームの内容はもちろん、ボタン入力の面でも試行錯誤が行われ、例えば「スタートボタン」が決定を担っていたこともあります。特にゲームのタイトル画面では、スタートを押さないとゲームが始まらないといった事態も珍しくありません。
そうした流れのなかで、『ドラゴンクエスト』やコマンド型ADVといった「ボタンによる選択」が重要なゲームの影響もあり、「Aボタンで決定する」というスタイルがゲーム業界に定着し始めます。それに応じて、もうひとつの「Bボタン」が、真逆の役割である「キャンセル」を担うようになりました。
その後、スーパーファミコンの登場によってXボタンやYボタンが増えても、「決定はAボタン」「キャンセルはBボタン」といった役割は変わらず、受け継がれていきます。
●洋ゲー上陸で変化の兆しが…
「決定はAボタン」というスタイルは、ソニーが「PlayStation」を発売した時も踏襲されました。名称こそ〇ボタンや×ボタンですが、決定ボタンの位置は「十字配置の右ボタン(〇)」、キャンセルは「十字配置の下ボタン(×)」なので、プレイヤーの操作感は全く同じです。
「Aボタン/○ボタンで決定」という形は長く続き、任天堂は今もそのスタイルのまま。またソニーも、初代から「PlayStation 4」まで受け継ぎました。ですが、それは国産のゲームタイトルに限った話。海外産のゲーム、いわゆる「洋ゲー」の上陸によって、異なる操作を迫られる場面が徐々に増えていきます。
海外ではかなり前から、「十字配置の下ボタン(Bもしくは×)」が「決定ボタン」で、「十字配置の右ボタン(Aもしくは○)」が「キャンセルボタン」でした。そうした洋ゲーが日本向けに登場する場合、この操作のまま発売されるケースもありました。
この時の日本はまだ、任天堂とソニーのどちらも「A or ○ボタンで決定」だったので、洋ゲーの操作とは正反対。そのため一部のプレイヤーは、馴染みのない操作に慣れる必要に迫られました。ゲーム機のメニュー画面では「「A or ○ボタンで決定」なのに、いざゲームを立ち上げると、そのゲーム内では「B or ×ボタンで決定」となれば、混乱するのも無理のない話です。
●PS5が「×ボタンで決定」を採用、国内の操作方法が二分化
洋ゲーの台頭で、プレイヤーが認識する「決定ボタンの位置」が揺らいでいきます。ですが、それはまだ特定のゲームに限った話でした。海外から素晴らしいゲームがやってくる頻度は徐々に上がったものの、国内ではまだ「A or ○ボタンで決定」が主流でした。
しかし、2020年に発売された「PlayStation 5」で、国内の情勢にも大きなメスが入ります。このPS5は「×ボタンで決定」を採用し、ゲーム内はもちろんメニュー画面でも×ボタンが決定の役割を担いました。前述の通り海外では、「十字配置の下ボタン」が決定だったため、そうした海外基準に合わせた形になります。
この仕様について、国内ゲームファンの反応は賛否両論でした。もともと洋ゲーに慣れていた人は、操作の統一を好意的に受け止めます。しかし、「○ボタン(十字配置の右ボタン)で決定」に慣れ親しんだ人からすれば、感覚的な違和感は拭えません。
こうした意見の相違は、今現在も続いています。PS5の普及が伸び悩んでいるため、慣れる機会に恵まれないのも理由のひとつ。また、PS5の後方互換機能でPS4のゲームを遊ぶと、そちらは〇ボタンで決定なので、同じハード上でふたつの操作をしなければならないという問題もあります。
●あなたの「決定ボタン」、大募集!
海外(PC版含む)の流れを受け、PS5では「決定ボタン」の位置が大きく変化。しかし、任天堂は今も「○ボタンで決定」を貫いており、こと国内においてはプレイ環境が二分されています。
こうした現状を、ゲームファンたちはどのように受け止めているのか。その傾向を調査するアンケートを通して、「決定ボタン」の実態へと迫りたいと思います。あなたにとっての「決定ボタン」はどれなのか、ぜひ教えてください。
(臥待)
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ゲームの決定ボタンは、○ボタン? それとも×ボタン? 【アンケート実施】
実施期間:2022/10/15~2022/10/22
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