「PS5値上げ」でゲーミングPCに手を出すのは「待った!」 初心者が知らない3つの盲点
発売開始から2年近く経つものの、今も入手難が続くPS5。しかも値上げまで行われ、カジュアルなゲームファンもPCゲームに関心を示し始めています。ですが、今話題のゲーミングPCに急いで飛びつく前に、注意すべきポイントを確認しましょう。
「PS5よりゲーミングPCの方がいい」ってホント?
ゲーム業界は時代の流れと共に、ゲーム機の性能も向上し続けてきました。その結果、今では実写かと見まごうようなグラフィックで遊べるゲームが多数登場し、刺激的な体験を提供しています。
据え置き型ゲーム機の最先端として注目を集めている「PlayStation 5」もそうした例に漏れず、高い性能を生かしたハイレベルなゲームを展開。そのため、発売前からPS5を求める需要が高まっており、今もまだ供給が追いつかないほど。欲しいのに買えないゲームファンが後を絶ちません。
そんなPS5の価格が改定され、5500円の値上げが行われました。マイナーチェンジや廉価版の提供で価格が下がることはありますが、希望小売価格の値上げは珍しいケースです。部品の品薄や高騰、急激な円安といった背景があるため、値上げ自体はやむを得ない面もありますが、この値上げで購入意欲が削がれた人がいるのも事実です。
そうした人々のなかには、ゲーミングPCへの移行を考えている人もいます。最近は、国内メーカーのゲームもPCに向けてリリースする形が増え、以前よりも遊びやすい環境になりました。手に入らないPS5よりも、快適なPCに環境を移そうと考えるのは、ごく自然な流れでしょう。
ですが、ゲーミングPCが全てにおいて素晴らしいとは言いきれない面もあります。もちろん、PCで楽しむゲームライフもいいものですが、デメリットや問題点も踏まえた上で、じっくりと考えてみるのがお勧めです。
●「PS5の値上げ」以上に懐を直撃
ゲーミングPCが快適なのは確かですが、この点について身もふたもなく言えば、快適さは価格に比例します。PS5よりも優れた環境で遊ぶことは可能ですが、そのゲーミングPCはPS5の何倍もの費用がかかるのが現実です。
最近のゲーム機は、ゲーム以外の機能(ゲームプレイの配信や動画サービスの利用など)も増えていますが、出来ることの多さはPCの方が遥かに上。逆を言えば、ゲームプレイに特化しているからこそ、ゲーム機は今程度の価格に抑えられるのです。
PCとPS5を単純には比較できませんが、PS5と同程度の性能を持つPCを用意する場合、2~3倍程度の費用がかかるとも言われています。5500円の値上げは嬉しい話ではありませんが、それだけを理由に何倍もの費用がかかるゲーミングPCを選ぶのは、やや早急と言えるでしょう。
ピンからキリまでありますが、ゲーミングPCは高価な買い物です。そのため、「お金はかかってもいいから、優れた環境で遊びたい」「ゲーム以外の用途でもPCを使う」などの明確な理由がない限り、少なくとも慌てて買う必要はないかと思います。