鈴木亮平が演じたマンガ原作キャラ3選 肉体改造で「実現不可能」な映像化を現実に!
鈴木亮平さんは、屈強な男子高校生役になったかと思えば、病によってやせ細った男性を演じるなど、役柄によって肉体を徹底的に作り込む俳優です。そんな役作りによって、実現不可能とも思われていたマンガの実写化作品にも多数出演しています。
ストイック過ぎる肉体改造で二次元に近づく!

2006年にドラマ出演でデビューした俳優・鈴木亮平さんはその高い演技力で、これまで国内外においてさまざまな映画賞を受賞しています。
鈴木さんといえば、役柄に合わせた徹底的な肉体改造も有名で、たびたび話題になってきました。西郷隆盛を演じた主演大河ドラマ『西郷どん』では、史実に合わせた役作りをするために約100kgまで体重を増量。そんな鈴木さんは、ストイック過ぎる肉体改造によって、これまで実現不可能と思われたクセ強めなマンガの実写化作品でも、原作ファンも納得の再現度を見せています。
●身長2m、体重120kgの男子高校生を好演!『俺物語!!』の剛田猛男役
『俺物語!!』(原作:河原和音、作画:アルコ)は、少女マンガでありながら巨漢の男子高校生が主役の物語です。純情で不器用な剛田猛男(ごうだ・たけお)と、ピュアな女子高校生・大和凛子(やまと・りんこ)の恋愛を描いた同作は、アニメ化に続き実写化も果たしました。
猛男は身長推定2m、体重推定120kg、中学生の時は柔道部で全国大会に出場するレベルの屈強な体を持ち、凛々しい眉毛とたくましいもみあげが個性的なキャラクターです。実写化が発表された際は、「誰が猛男を演じるのか?」とファンの間で騒然となるも、鈴木さん演じる猛男のビジュアルが公開されると「完璧過ぎる」と絶賛の声が相次ぎました。
鈴木さんは猛男を演じるため、徹底したカロリーコントロールで体重を増量。驚くべきは『天皇の料理番』で病人の秋山周太郎役で20kgの減量をした後に、『俺物語!!』の撮影に入っていたことです。インタビューによると、40日間で30kg増量したとのこと。また、肉体だけでなく、原作の猛男の顔も研究し、表情まで徹底的に再現しています。
●徹底した肉体改造で実写化を成功させた『HK 変態仮面』色丞狂介役
鈴木さんの肉体美が発揮された作品といえば、「週刊少年ジャンプ」で1年だけ連載された過激すぎるギャグマンガがまさかの実写化を果たした、『HK 変態仮面』(原作:あんど慶周)です。
鈴木さんが演じた主人公・色丞狂介(しきじょう・きょうすけ)は、高校で拳法部に所属するも、ケンカには弱いキャラ。しかし、女性モノのパンティを被ると超人的な力を持つヒーロー「変態仮面」に変身する、という強烈な一面を隠し持っています。
鈴木さんは「一度15kg増量した後、脂肪を削ぎ落とす」という驚きの肉体改造で、鍛え上げられた筋肉を作り、変態仮面を見事に演じ切りました。原作通りの奇抜なビジュアルだけでなく、少年誌で連載されていたとは思えないギリギリのネタまで再現し、『HK 変態仮面』は続編まで作られる人気作となっています。
●筋骨隆々の敵として主人公に立ちふさがる!『土竜の唄 FINAL』轟烈雄役
さわやかな雰囲気から好青年役も多い鈴木さんですが、2021年に公開された映画『土竜の唄 FINAL』(原作:高橋のぼる)では、生田斗真さん演じる主人公・菊川玲二の前に立ちふさがる強烈な悪役・轟烈雄を演じました。
轟烈雄は、世界各国のマフィアから悪の帝王学を学んだ後継者というキャラで、眼光の鋭い目つきや、圧倒的なオーラを持っており、原作ファンからも根強い人気を誇っています。クライマックスでは、豪華客船を舞台に玲二と迫力あるアクションも繰り広げました。玲二にとって「最強の敵」である烈雄は、屈強な肉体と圧を再現できる演技力をあわせ持つ鈴木さんにしか演じられないキャラだったと言えるでしょう。
その他、鈴木さんは『ルパン三世』のスピンオフドラマ『銭形警部』で銭形役を務めたほか、『テセウスの船』の佐野文吾役、『彼岸島』の宮本篤役、『メイちゃんの執事』の大門役、『TOKYO TRIBE』のメラ役など、多種多様な役柄を演じてきました。『ゴールデンカムイ』実写化が発表されただけで名前がトレンド入りしてしまうほど、「実写化」と「肉体改造(筋肉)」のイメージが強い鈴木さんが次にどんな作品に出演するのか、注目が集まります。
(田中泉)