【漫画】一流ホテルのシェフが教える意外なパスタのコツ 「考えたことなかった」「失敗がなくなった」
かつてシェラトンホテルで働いていた際に、偉いシェフが教えてくれた「美味しいパスタを作るコツ」。それは簡単ですが、普段見落としがちな部分でした。Twitterで公開されたマンガが「参考になる」と話題です。作者の(((はげしい)))キーウィさんに話を聞きました。
シェフの教えを守ったら、その後パスタでほとんど失敗なし!

かつて務めていたシェラトンホテルのシェフが教えてくれた「パスタのコツ」。それは、シンプルながらもなかなか自分では気づきにくいポイントでした。そして、その教えを守った結果、パスタでの失敗はほとんどなく……。
Twitterで公開された実体験のマンガが話題を呼んでいます。「そんなの考えたことなかった」「さっそく明日やってみます」と、たくさんの感想が集まり、Twitter投稿は6万以上のいいねがされました。
このマンガを描いたのは、Twitterで定期的に作品を発表しているほか、LINEスタンプやグッズもデザインしている、(((はげしい)))キーウィ(Twitter名:@Justin_ocarina)こと、オカリナ講師のジャスティンさんです。オカリナ講師のジャスティンさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーオカリナ講師のジャスティンさんがマンガを描き始めたのは、いつごろからでしょうか?
マンガ自体は小学生の頃から自由帳に描いていました。『ぼのぼの』や『バケツでごはん』の影響が大きかったと思います。平和でシュールなマンガが好きで、よく描いたものを友達や先生に見せていました。見せた人からは「謎の緩急がある」と言われましたが、作風は今もちっとも変わっていないように思います。
大人になってからは、自分のオカリナの仕事の関連でジャケットや挿絵などを、必要に応じて描いていました。イラストを仕事にしよう思ったのは約2年前で、その頃からイラスト用Twitterアカウントを始めました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
今までTwitterでは、ただ「自分が面白いと思うもの」を描いていました。殺伐としたTLで、皆さんに一瞬の笑いや癒やしを提供できればそれでいいと思っていたからです。でも「ちょっと使えるアイデア」を含めてみたら、もう少し人の役に立てるのではないかと思い、料理のアイデアをマンガにし始めました。今回の投稿も、そのうちのひとつです。
ーー「水100:塩1」、1%くらいで作ったパスタの味はいかがでしたか?
おいしかったです。そしてパスタ作りが簡単になりました。私は以前、ソースに濃い味つけをしていました。でもソースの味を濃くするとすぐ飽きる(深みのないただの塩味)、薄くするとそもそもおいしくないという感じでした。
でも、この方法は「麺そのもの」がおいしくなりますので、ソースの味をあまり濃くしなくてもよくなります。ソースが薄味なので素材の味が引き立ちいろんな深みが出る、それでも塩味は十分感じるのでおいしい、という具合になります(海鮮系など特においしいです)。もっと言えば、ソースがすごく適当でも大丈夫になります。シェフが言っていた通り、ほとんど失敗しないパスタになります。
あとこの方法ですと、「パスタの質」がもろに出ます。以前はどのパスタも同じだろうと思っていたのですが、この方法ですと高いパスタの本領が発揮されます。良いパスタを使うと、この茹で汁とにんにくと鷹の爪だけのペペロンチーノでも十分おいしくなります。
ーー今回のマンガで描かれた内容以外で、シェラトンホテルのシェフから教わった豆知識などはありますか?
いろいろありますが、別のシェフが「料理に塩を入れる前に自分の体調を考える」と言っていたのは印象的でした。「例えば夜のシフト明けは、疲れているので、身体が塩を欲しがっている。だから自分が感じるより薄く味つけしないと、すごく濃い味のものをお客さんに出してしまうことがある。逆に体調の良い時は、濃い目にしないといけない」と言っていました。いつも自分の感覚に従うだけではだめだし、正しい知識は大事だなと思いました。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
パスタと塩分に関するさまざまな知見を見られてとても参考になったのですが、そんななか「キーウィかわいい」と、単純に絵をほめてくださるコメントは特別うれしかったです。
ーー今後発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
こんな感じの料理のアイデアで良ければまだまだありますので、またひとつずつ出していきたいと思います。また料理のアイデアの他にも、外国に住むなかで見聞きしたありえない話、音楽の仕事で遭遇した面白い話、などもたくさんあります。そんなものもマンガにできたらと思っています。
また今まで通りのわけのわからない(?)キーウィのGIFアニメも、引き続き出していきたいと思います。まれに「好き」が爆発して、フォロワーの方々をおいてけぼりにしてしまうことがありますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
(マグミクス編集部)